「SBI・i シェアーズ・インド株式インデックスF」はインド株インデックスファンドの最速で残高500億円突破
SBIアセットマネジメントが設定・運用する「SBI・i シェアーズ・インド株式インデックス・ファンド(愛称:サクっとインド株式)」は4月22日、設定(2023年9月22日)から142営業日で純資産総額が500億円を突破した。インド株式のインデックスファンドとしては最速で純資産総額が500億円を上回ったことになる。同ファンドは、当初設定時の金額は50.7億円と、2023年中に設定された株式対象の公募インデックスファンドの中で最大の設定額となり、その後も順調な資金流入が続いている。販売会社はSBI証券。
同ファンドは、世界最大の運用会社であるブラックロック・グループが運用する「i シェアーズ・コア S&P BSE SENSEX インディア ETF」への投資を通じて、インドの代表的な株価指数「S&P BSE SENSEXインデックス(配当込み、円換算ベース)」に連動する投資成果を目指すインデックスファンドだ。「BSE SENSEX」は、アジア最古の取引所で世界最多の上場銘柄数を誇るBSE(ボンベイ証券取引所)の代表的な30銘柄で構成されるインド株式市場を代表する指数の1つ。同様にインド株式を代表するインド国立証券取引所の指数である「Nifty50(構成銘柄50)」と比べて時価総額が大きく、流動性の高い銘柄に比重をおき、金融、ITなど大型成長株の比率が高いことが特徴。現在、インド株式のインデックスファンドは公募投信で7本あるが、「BSE SENSEX」に連動することをめざすファンドは同ファンドのみになっている。
本ファンドの、実質的な運用管理報酬は0.4638%程度(税込)と、公募ファンドの中でインド株インデックスファンドの平均0.4915%を下回り、インド株を対象としたアクティブファンドの平均1.8848%と比較すると4分の1以下の水準になっている。大きな経済成長が期待されるインドだが、新興国として現地企業の調査等には先進国市場にはないリスク(地政学的なリスクやガバナンスに関するリスク等)がある。一般的に新興国の株式に投資するファンドには年1.5%を超える運用管理報酬が課されるものが多い。インデックスファンドとして主要企業に投資するファンドに年0.5%を下回る水準の手数料で投資できることで、近年、インド株インデックスファンドの人気が上昇している。特に、新NISAがスタートした2024年1月以降の残高増は著しい。