衆議院選挙福岡11区・元総務相の武田良太さん8選届かず…不記載問題直撃、どぶ板で「猛省」繰り返したが
27日に投開票された衆院選で、自民党は有権者から厳しい審判を下された。派閥の政治資金問題に絡んだ前議員らが次々と敗れるなど議席は大きく減り、連立を組む公明党と合わせた与党でも過半数割れに追い込まれた。 【写真】険しい表情でインタビューを受ける石破首相（27日午後11時4分、自民党本部で）
福岡11区
福岡11区は元総務相で自民党前議員の武田良太さん（56）が、日本維新の会新人の村上智信さん（55）に敗れ、8選を逃した。
旧二階派の事務総長を務め、不記載問題で党の役職停止（1年）の処分を受けた。応援で全国を駆け回った前回選から様相は一変。今回はほとんど地元を離れず、どぶ板選挙に徹した。
街頭演説では「政治不信を招いたことを猛省する」と繰り返し謝罪。かつてこの選挙区で議席を争った自民の元衆院議員からも支援を受けるなど組織をフル稼働させたが、及ばなかった。
落選した武田さんは福岡県田川市の事務所で支援者らに「原因はすべて私にある。結果を厳粛に受け止め、ゼロからスタートする」と深々と頭を下げた。
