学びの場、ウクライナ侵攻で失われた ロシア極東大函館校、学生募集停止 卒業生や地域住民「悲しい」
ロシア極東連邦総合大函館校(函館市元町)が2025年度から学生募集を停止することになり、卒業生や地域住民に落胆が広がった。ロシアのウクライナ侵攻に伴うロシアへの感情の悪化で入学者が急減したことが背景にあり「学びの場が戦争で失われるのは悲しい」との声が聞かれた。 「すごくさみしい。学校は、国際色豊かな函館の特色の一つでもあったと思う」。極東大函館校の同窓会長の小柏哲史さん(50)はこう話す。小柏さんは03年に同校を卒業後、函館国際貿易センターに就職。函館日ロ親善協会長も務めており「極東大に通ったからこそ、今の仕事やロシア人とのつながりがある。学校はロシア文化に興味を持つ人の受け皿でもあり、なくなるのは函館の魅力の低下にもつながるのでは」と心配した。