女優ジーナ・ローランズが死去、ジョン・カサヴェテス監督作に多く出演
「こわれゆく女」「グロリア(1980年)」などに出演し、映画監督ジョン・カサヴェテスの妻としても知られる女優ジーナ・ローランズが94歳で死去したことをIndieWireなどが報じた。 複数のメディアによると、アルツハイマー病を患っていたローランズは、米カリフォルニアの自宅で現地時間8月14日午後に息を引き取った。1930年にウィスコンシン州で生まれた彼女は、1950年代から舞台作品に出演し始め、ブロードウェイからテレビへ活躍の幅を広げる。1954年にはジョン・カサヴェテスと結婚し、彼が脚本と監督を担当した数多くの映画に主演。作品の多くは自己資金で作られ、大きな仕事の合間に親しい友人たちと手早く撮影した。彼らの作品は、今日のアメリカにおけるインディペンデント映画の礎を築いたとされる。 1989年にジョン・カサヴェテスが亡くなるまでともに仕事をし、彼の監督作「こわれゆく女」「グロリア」でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされた。「オープニング・ナイト」では第28回ベルリン国際映画祭コンペティション部門で銀熊賞(女優賞)、「こわれゆく女」では第32回ゴールデングローブ賞ドラマ部門の主演女優賞を受賞している。また、テレビ作品へのゲスト出演でエミー賞を幾度も獲得。息子ニック・カサヴェテスの監督作「きみに読む物語」にも出演しており、最後の長編出演作は2014年製作の「Six Dance Lessons in Six Weeks(原題)」だった。 (情報提供:IndieWire / VM / ゼータ イメージ) (写真提供:David Edwards Image Collect / Newscom / ゼータ イメージ)