木南晴夏（撮影：はぎひさこ）

　山田涼介が主演を務めるフジテレビ系金9ドラマ『ビリオン×スクール』。コメディ、アクション、ヒューマンストーリーと様々な角度から楽しめる物語の中で良いスパイスとなっているのが、主人公・加賀美（山田涼介）の秘書兼ボディーガードの芹沢一花だ。 【写真】木南晴夏撮り下ろしカット（複数あり） 　そんな芹沢を演じる木南晴夏にインタビュー。初挑戦となったアクションシーンをはじめ、同作を通じて生徒役の若手俳優から受ける刺激や、彼女自身の俳優としての葛藤などについて語ってもらった。 ――現場の雰囲気を教えてください。 木南晴夏（以下、木南）：瑠東（東一郎）監督をはじめ、みなさん明るい空気を作ってくださっています。瑠東監督がアドリブがお好きな方ということもあって、リハーサルで生まれたことを、「あれ、活かしましょう」と取り入れることが結構多いんです。それが毎回おもしろくて。 ――アドリブも結構多いんですね。 木南：職員室のシーンに関しては永野（宗典）さんを筆頭に、個性派の方々が集まっているのでアドリブ祭りでした（笑）。永野さんに関しては、アドリブを毎回変えてくるんですよね。なので、いつ何が飛び出してくるかわからない緊張感が受ける側の私たちにはありました。キャラクター的にどうしても笑ってはいけないところがあるので、毎回なんとか耐えています。 ――それこそ、第2話では芹沢が笑ってしまったシーンが話題になっていましたが、あれはアクシデントだったんですか？ 木南：そうなんです。笑ってしまったところが使われて、「あ、使われるんだ！」と思ったので、3話以降は、意地でも絶対笑わないようにしようと思っていました。その気合が入りすぎて、「もう絶対笑ってたまるもんか」という、勝負みたいな感じになっています。永野さんのアドリブは全編観てほしいくらいすごくて。毎回動きを変えてくるし、セリフも足してくるし、それが何回見てもおもしろくて、もう本当に耐えられなくなってしまったんです。山田（涼介）くんと笑ってしまいました。悔しいですね（笑）。 ――山田さんとは5年ぶりの共演ですが、改めて印象を教えてください。 木南：5年ぶりだったので、最初の2～3日は距離感をつかむのが難しくて、不思議な緊張感がありました。でも、バディという関係性をやっていく中で、徐々に緊張がほぐれていって、今ではすっかりいじったりいじられたりできる仲に戻りました。 ――以前から印象が変わったところはありますか？ 木南：前より大人になられたのかなという印象はあります。前から大人なんですけど……（笑）。特に今回は教師役ということで、現場に若手の役者さんがたくさんいらっしゃるからか、お兄さん的な目線、先生っぽい姿が裏でも見えることが多いんです。 ――木南さんの理想の教師像についても教えてください。 木南：それは考えたことがなかったです。学生時代は、むしろあまり関わってこない先生のほうがよかったかな。基本的には見守るだけみたいな距離感がある先生の方が、どちらかというと好きでした。 ――もしも高校時代に戻れるならどんな学生生活を送りたいですか？ 木南：女子校だった上に、今の事務所に入って寮生活を送っていたこともあったので、恋愛を楽しんだ記憶がないんです。だから、もし戻れるなら、帰り道を一緒に帰ったり、一緒にテスト勉強したりするような制服デートに憧れます。ダブルデートとかしたかったな（笑）。