山口県

　山口県教委は26日、酒気帯び運転で摘発された教職員4人と、金銭受領目的でキャッシュカードを他人に譲り渡した教員1人の計5人を懲戒処分にした。2023年度の懲戒処分は11件となり、過去10年で最多だった22年度に並んだ。 　飲酒運転で事故を起こした3人は懲戒免職にした。県教委によると、萩市の萩東中の中村浩司教諭（61）は昨年6月、市内の飲食店3軒で飲酒し車内で約5時間眠った後に運転、街灯に衝突し警察に届けなかった。 　同市の多磨小事務職員の小笠原なおみ主査（53）は昨年9月、自宅で飲酒後に車を運転。さらに店で購入した缶酎ハイを飲みながら運転し対向車と衝突した。下関市の下関中等教育学校の古井秀文非常勤講師（68）は今年1月、自宅で飲酒後に車を運転し、民家の壁にぶつかった。 　県教委は、昨年12月に岩国市内の店で飲酒して車を運転しコインパーキングで駐車中に警察官の職務質問で酒気帯びが発覚した同市の麻里布小の男性教諭（39）は停職6カ月にした。また、交流サイト（SNS）で知り合った人から報酬が得られると持ちかけられて三つの銀行口座を開設し、カード3枚を22年10月に郵送した周南市の徳山高の男性教諭（63）を停職3カ月にした。