京都の人気パティスリー、新作は焼き菓子20種! 実はカフェが穴場?
ここでしか食べられない独創的なスイーツが人気のパティスリー「RAU(ラウ)Patisserie&Chocolate」(京都市下京区)が、12月13日にショップリニューアル。より日常づかいしやすい店をめざし、フィナンシェなど焼き菓子中心に新商品が20種以上登場する。 【写真】米粉のサブレ、梅ムース、ぬかに漬けたみかんジュレ…斬新素材のスイーツ 京都・河原町の複合施設「GOOD NATURE STATION」内に開業し、「情景を、形状に」をコンセプトに、日本の風景などをイメージした斬新なデザインのスイーツが話題の同店。開業5周年を機に、1階のパティスリーが3階カフェ横に移転、店舗を拡張することに。 これまでは1000円台のケーキなど「わざわざ食べに行く特別なお菓子」として海外から訪れる客も多かったが、今後はより日常にとけこみやすく、ギフト使いもしやすいよう、新作に焼き菓子を取り入れたという。 1つから購入できるテイクアウトの焼き菓子やベーカリーは20種以上。フィナンシェやマドレーヌは300円台から、と近隣のオフィスワーカーらが気軽にリピート買いできる価格設定となっている。 シェフこだわりの7種のフレーバーがそろうフィナンシェは、店内で焼き上げ、口いっぱいに広がるバターの芳醇な香りが魅力。どの焼き菓子も特に食感を重視し、2日間発酵させた自家製の天然酵母を使ったマドレーヌなど、独自の技法で「すっと消えるような口どけ」を意識したそう。 さらに、2人のシェフがアイディアを出し合った、カフェのイートイン限定で楽しめる新作デセール「Hall(ハレ)」(1980円)も登場。ピンクグレーでハレと日常を表した花瓶型が目をひき、米粉のサブレ、梅ムース、ぬかに漬けたみかんジュレなど、一見、味の想像がつかない和素材の斬新な組み合わせが随所に。 高木幸世シェフは「奇をてらったのではなく、日本ならではの伝統や手法をリスペクトすることで、当たり前の食材が特別な存在に昇華できるのでは」と絶妙な味のハーモニーについてコメント。 国内外の観光客で年中にぎわう京都の繁華街・四条河原町にありながら、緑を配したゆとりのある約20席のカフェは、喧噪から離れ、落ち着いたティータイムを過ごせる穴場としてもおすすめだ。店内ではスイーツに加え、一部のパンのイートインも可能(昼11時~昼2時)。 松下裕介シェフは「今までは『スイーツがきれい過ぎる』と言われたことも(笑)。手作りのあたたかみが伝わりやすい焼き菓子を毎日焼き上げますので、気軽にお店に立ち寄っていただき、よりスイーツを身近に感じていただければ」と呼びかける。 「RAU(ラウ)Patisserie&Chocolate」は「GOOD NATURE STATION」3階、営業時間は昼11時~夜7時(LOは夕方6時30分)。 取材・文・写真/塩屋薫