【春季関東大会】常総学院・中村虎汰郎が二刀流の活躍で決勝進出に貢献!9回にはサヨナラに繋がるヒット!投手としてはセンバツ後に再転向で連日の好リリーフ!
<春季関東大会:東海大菅生8-9×常総学院>◇25日◇準決勝◇上毛新聞敷島球場 常総学院が劇的サヨナラ勝ち。7回表には6点差が開き、コールド負けも考えられたが、打線が粘りを見せた。 【トーナメント表】春季関東大会 結果一覧 サヨナラ勝利に投打で貢献したのは、6回から途中交代した中村 虎汰郎投手(3年)だ。バッターとしては8回にチャンスでレフトへタイムリーを放つと、9回には2死からサヨナラに繋がるヒットを放っていた。9回のヒットには、「甘く浮いたところを狙っていたので、打てて良かった」と笑顔を見せていた。
中村はバッターとしてだけでなく、投手としても9回表の1イニングを0に抑えていた。中村は投手で入部したが、得意の打撃を活かすべく野手に転向。その後は登板機会もなかったが、今春のセンバツ出場直後、投手に再転向していた。島田 直也監督と相談し、「投手層がチームの課題となっていた中で、投手経験のある選手が少なく、自分自身も投手をやりたいと思っていた」と覚悟を決めた。 練習試合で復帰したが、当初は投げ方にも入部当初と違いが生まれ苦労したという。それでも、「同じことの繰り返しになってしまう」と、上から投げ下ろす投球からサイド気味にフォームを変更するなど、試行錯誤を重ねた。またエースの小林 芯汰投手(3年)からも変化球を教わり、仲間の力も借りながら、投手として成長するため練習を積んだ。この関東大会では、準々決勝の健大高崎戦で7回途中から登板し、2死1、2塁の場面で火消しに成功。この日も130キロ後半も計測したストレートを武器に、得点を与えずチームに貢献している。「まだ経験が浅いので、腕を振って目の前のバッターを抑えることに集中している」と中村。終盤での起用に、「島田監督の相談もあり、投手という選択肢を増やしてくれたので、結果が出て良かった」と話している。 投手再転向で結果を残しているが、「まだバッティングの方が得意です」と野手としてのこだわりも持つ。決勝戦でも投打でチームを優勝に導く活躍に期待がかかる。