“掘り出し物” のスターに…阪神、ドラフト下位の一流選手(5)元捕手が驚異のシーズン記録を
レギュラーシーズンの開幕が迫っている2024年のプロ野球。ドラフト上位入団の選手は否が応でも注目を集め、それだけ期待値が高い選手であるといえる。しかし、シーズンが始まれば、ドラフト下位の選手が活躍するケースも数多くある。そこで今回は、阪神タイガースでドラフト下位入団から躍進した一流選手を紹介する。
久保田智之
投打:右投右打 身長/体重:181cm/95kg 生年月日:1981年1月30日 経歴:埼玉・滑川高 - 常磐大 ドラフト:2002年ドラフト5巡目 NPBのシーズン登板数記録を保持する久保田智之。2007年に驚愕のフル回転を見せた。 滑川高で「4番・捕手兼投手」として活躍した久保田。当時からトルネード投法で話題を集め、3年夏の甲子園では、3回戦まで進出した。 高校卒業後は常磐大に進み、投手としての経験を積んでいった久保田は、ドラフト5巡目で阪神に入団。先発・リリーフの両方をこなしていた。 2005年からはリリーフとして地位を固め、最強リリーフ陣「JFK」の一角を担った。同年は68試合登板で27セーブを記録。リーグ制覇の原動力となった。 2007年にはNPB記録となる90試合に登板。リリーフにもかかわらず108回を投げ、9勝3敗46ホールド、防御率1.75という驚異の成績を残して最優秀中継ぎのタイトルに輝いた。翌2008年も69試合に登板し、2年連続で最優秀中継ぎ(37HP)を受賞。 2011年以降は不調やけがで苦しみ、33歳の若さで引退。しかし、シーズン最多登板の金字塔を打ち立てた久保田は、まさに球史に名を残した選手だった。
ベースボールチャンネル編集部