鍵山優真、公式練習でプログラムにない4回転ルッツまで披露…好調見せつけ今季GP初戦へ【NHK杯】
フィギュアスケートグランプリ(GP)シリーズ第4戦のNHK杯の公式練習が7日、試合会場でもある東京・国立代々木競技場で行われた。北京冬季五輪の男子銀メダリストの鍵山優真(21)=オリエンタルバイオ・中京大=は、自身の今季GPシリーズ初戦となる今大会への意気込みを語った。男子は8日にショートプログラム(SP)、9日にフリーが行われる。 ファイナル進出の有力候補が、満を持して登場する。同じくNHK杯に出場する三浦佳生(19)=オリエンタルバイオ・明大=は負傷の影響もあり「彼は頭1つ抜けている。現状勝てる状況ではない」とコメント。壷井達也(21)=シスメックス=も「ほかの人たちが自分の練習をやめて、ひきつけられていた」と明かす。 公式練習で、その存在感をさらに高めた。SP曲をかけての練習で4回転サルコー、4回転―3回転トーループの連続ジャンプなど高難度ジャンプを成功。「今後に向け、練習しているとアピールするため」と、プログラムにない4回転ルッツまで着氷。好調を見せつけた。 9月のロンバルディア杯での合計291・54点(2位)には、物足りなさを感じている。「結果が残せないということは、練習が足りないといこと」。GOE(出来栄え点)で加点がなかった4回転フリップなどをさらに磨き、陸上で体力強化にも励んだ。 GPシリーズ前半3戦を見て「佳生くんとか(佐藤)駿とか、いろんな選手を見ながら刺激をもらった」と意欲も満タン。初陣へ心身ともに仕上がりは順調だ。
中日スポーツ