豪雨被災山形、農業現場は 水稲面積7割被害のJAも
復旧長期戦、農家を支援
■山形県のJA庄内みどり・田村久義組合長の話 農地やCEなど施設の復旧は長期戦になる見通し。被害を受けた農家の営農を維持し、地域農業を再建していくには激甚災害指定に基づく国の支援が欠かせない。国に要請しながら、JAでもインフラ復旧や農機の導入を含む営農再開へのサポートをする。とりわけ被害規模が大きい水稲は収量の減少が避けられない。米不足が懸念される中、米卸業者にも心配をかけている。まずは収穫できる水田で、しっかり刈り取りができるよう農家を支援する。
<ことば> 線状降水帯
次々と発生する積乱雲が組織化し、数時間にわたってほぼ同じ場所を通過・停滞する線状の強い雨域。集中的に多量の雨が降るため、発生から数時間で避難が困難になる危険性がある。
日本農業新聞