【陸上世界選手権】メダルは金1銅1 やり投げ北口榛花がパリ五輪内定 トラック種目では日本新記録は2つ誕生
陸上世界選手権は9日間の戦いを終えて、日本勢は2つのメダルを獲得。さらに2つの日本新記録がハンガリー・ブダペストの地に刻まれました。 【動画】田中希実のケニア合宿に密着!過酷な練習環境もマンゴー食べ放題で笑顔 今大会日本勢唯一の金メダルを獲得したのは、女子やり投げの北口榛花。最終6投目に4位から大逆転で世界の頂に立ちました。五輪も含めた世界大会におけるトラック&フィールド種目での金メダルは日本女子史上初となる快挙。この結果、日本陸上競技連盟の規定を満たし来年開催されるパリ五輪の日本代表に内定しています。 大会6日目に行われた男子35キロ競歩では川野将虎選手が前回の銀メダルに続く3位表彰台。初日に上位が有力視された男子20キロ競歩陣が1人も入賞に入れず惨敗しましたが、川野選手がその借りを返しました。
そして今大会はトラック種目で躍動。特に男子100メートルではサニブラウン選手が準決勝で9秒97の自己ベストを出すと決勝で10秒04で6位入賞。五輪、世界選手権では1932年ロサンゼルス五輪6位の吉岡隆徳(たかよし)さん以来、91年ぶりの日本最高位でした。また男子110メートルハードルでは、泉谷駿介選手がこの種目初のファイナリストとなり5位入賞。男子3000メートル障害の三浦龍司選手はアフリカ勢に食らいつき6位。この種目は青木涼真選手とともに日本勢20年ぶりの決勝の舞台でした。
さらに2人の選手が日本記録を更新。男子400メートルでは佐藤拳太郎選手が予選で44秒77を出し日本記録(44秒78)を更新。高野進さんが1991年に出したオリンピック種目では最も古いトラックの記録でした。男子400メートルでは3選手が準決勝止まりでしたが、佐藤風雅選手も44秒88と日本記録に迫るタイムをマークしています。 また田中希実選手は5000メートル予選で14分37秒98日本記録(14分52秒84)を更新。2021年に廣中璃梨佳選手がマークした記録を約15秒も縮める驚異的な走りをみせ、決勝でも14分台で走り8位で入賞を果たしました。 【メダル・入賞者・日本記録達成者】 ★女子 5000m 田中希実 8位/14分58秒99 (予選)14分37秒98 ※日本新記録 10000m 廣中璃梨佳 7位/31分35秒12 女子やり投げ 北口榛花 金メダル/ 66m73 35キロ競歩 園田世玲奈 7位/2時間46分32秒 ★男子 100m サニブラウンアブデルハキーム 6位/10秒04(風0.0) 110mH 泉谷駿介 5位/13秒19(風0.0) 3000m障害 三浦龍司 6位/8分13秒70 走高跳 赤松諒一 8位/2m25 35キロ競歩 川野将虎 銅メダル/2時間25分12秒 野田明宏 6位/2時間25分50秒 4×100mリレー 坂井・栁田・小池・サニブラウン 5位/37秒83