奥野瑛太の主演作「心平、」葛藤する家族描く予告、プロデューサー3名からのコメントも
奥野瑛太が主演を務めた映画「心平、」の予告編がYouTubeで公開。あわせて、プロデューサーとして参加した映画監督の田尻裕司、坂本礼、いまおかしんじからコメントが到着した。 【動画】奥野瑛太の主演作「心平、」予告編はこちら 2014年の福島を舞台とする本作は、原発事故によって立ち入りを制限された町に足を踏み入れた心平の物語。軽度の知的障害がある彼は兼業農家の父・一平を手伝っていたが、3年前の原発事故によって無職に。一平は毎日を酒でごまかして過ごし、妹のいちごは天文台で働きながら2人の家事をする日々にうんざりしていた。ある日、いちごと一平は近所の住民から心平が避難中の家々で空き巣をしているらしいと聞きつけ、家を出たまま帰ってこない心平を追いかける。奥野が心平、芦原優愛がいちご、下元史朗が一平を演じた。監督の山城達郎にとって本作は2本目の長編作品となる。 「世界の片隅で機能不全に陥る家族」とテロップが浮かび上がる予告編には、家族3人が葛藤しながらも1歩を踏み出していく様子が映し出される。本作には川瀬陽太、影山祐子、河屋秀俊、小林リュージュも出演。田尻は「監督の仕事は何を作るかではなくて、ただひたすら見る事、そして必ず魔法をかけることだと思う。この映画には山城が見続けた眼差しと魔法が映っている」とつづっている。坂本、いまおかのコメントは以下に掲載した。 「心平、」は8月17日より東京・K's cinemaほか全国で順次公開される。 ■ 田尻裕司 コメント 「心平、」は僕の会社・冒険王の10年ぶりの製作作品。その10年前の「こっぱみじん」でチーフ助監督を務めてくれたのが山城だった。山城はいつも、監督である僕の横にいて芝居をじっと見ていた。芝居を見るのが好きなんだろう。どうすればもっと良くなるか、よく相談したことを思い出す。 監督の仕事は何を作るかではなくて、ただひたすら見る事、そして必ず魔法をかけることだと思う。この映画には山城が見続けた眼差しと魔法が映っている。 冒険王の2作目が山城作品で良かった。山城に出会えて僕は幸せだ。 ■ 坂本礼氏 コメント 僕は沖縄に行ったことがない。こないだ京都でゆし豆腐風そばを食べた。美味しかったけど、ゆし豆腐風というのが気になった。風って、なに。山城の故郷は、過ごした場所はどんなところなんだろう。山城と沖縄で仕事がしたい。 ■ いまおかしんじ コメント 忘れてた。福島のこと。そこに生きてる人がいる。笑ったり泣いたり怒ったりしてる。好きな女がいる。口うるさい妹がいる。いつも千円くれる父親がいる。いろんな奴がいる。楽しいばかりじゃない。苦しいばかりじゃない。でもいる。そこで今も生きてる。 (c)冒険王/山城達郎