ソフトバンク野村大樹と西武育成の斉藤大将 支配下選手と育成選手の異例の交換トレードへ
ソフトバンク野村大樹内野手(23)と西武の育成投手、斉藤大将投手(29)の交換トレードが成立したことが5日までに分かった。同日中に両球団から発表される。 【写真イラスト】ソフトバンク野村大樹の成績選手名鑑 支配下選手と育成選手のトレードは異例。さらにソフトバンクはパ・リーグ首位独走中で、西武は最下位に沈んでおり、同一リーグ内で1位チームと6位チームのトレードも極めて珍しい例だ。得点力不足に苦しむ西武と貴重な変則左腕獲得で首位固めを狙いたいソフトバンクの両球団の思惑が一致した。 野村大は早実から18年ドラフト3位でホークスに入団し、今季がプロ6年目。昨季は1軍でプロ初本塁打を放つなど、右の代打として活躍した。チームで唯一の早実出身で、王球団会長の後輩にもあたる。今季は1軍で2打数0安打。ウエスタン・リーグでは56試合で176打数49安打で打率2割7分8厘、2本塁打、21打点だった。 斉藤は桐蔭学園-明大から17年ドラフト1位で西武入団。20年までは1軍で登板するも、21年12月に戦力外通告を受け、育成選手として再契約した。今季はイースタン・リーグで12試合に登板し、1勝0敗、防御率3・00だった。左の変則派で主にリリーフを担ってきた。 ◆野村大樹(のむら・だいじゅ)2000年(平12)9月10日生まれ、兵庫県出身。同志社中では大阪福島シニアに所属。早実では1年春から東京大会後からレギュラーに定着し、2年春に甲子園出場。1学年上の日本ハム清宮と甲子園を沸かせ、主に清宮が3番、野村大は4番を務めていた。高校通算68本塁打。18年ドラフト3位でソフトバンク入団。171センチ、85キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸は1070万円。1軍通算成績は83試合、打率2割1分8厘、1本塁打、15打点。 ◆斉藤大将(さいとう・ひろまさ)1995年(平7)6月3日、東京都生まれ。桐蔭学園-明大から17年ドラフト1位で西武入団。明大では東京6大学リーグ通算11勝4敗で、4年秋は防御率1・95でベストナインを獲得した。プロ1年目の18年7月29日ロッテ戦でプロ初勝利。21年5月にトミー・ジョン手術を受け、育成再契約。23年オフにも戦力外通告を受け、同年に再び育成契約となっていた。178センチ、80キロ。左投げ左打ち。今季推定年俸は470万円。1軍通算成績は32試合、1勝4敗、2ホールド、防御率7・71。