死球で骨が変形「肩が触れない」 戦力外通告受けても新設球団で再起目指すベテランの執念 静岡
このケガで右の肩甲骨が変形し、後遺症で思うようなプレーができず戦力外へとつながった。痛みとは今も向き合っている。 福田選手は「骨の変形なので、(右肩は)もう100%になることはない。肩の今の状態を毎日確認して、『今日は悪いな』『今日はいつもより良いな』というのを感じながら、この肩でやっていくしかないので」と話す。 ロッテからコーチのオファーもあったが、満身創痍の身体と向き合い現役を諦めなかった。
偉大な大先輩のエールに感激
その福田選手のことを誇らしく思っている仲間がいる。 WBCに3度出場し、プロ通算2186安打など数々の偉大な記録を打ち立てた内川聖一さんだ。現在はフジテレビ系スポーツ番組「すぽると!」の解説者として第2の人生を歩む先輩であり、共にソフトバンクで日本一を経験した仲間でもある。
「すぽると!」解説者・内川聖一さん: プロ野球といっても2軍の試合しかない中で、一生懸命に野球に取り組んでいる秀平を僕はすごく格好良いと思いますね。最後に自分が「野球はもうお腹いっぱいだ」と言える瞬間まで頑張ってほしいと思いますし、秀平がコツコツ頑張っている姿を見てくれる若い選手がいるはずなので、そういう選手のためにも頑張ってほしい。(試合を)見に行くから!秀平の活躍を見て、夜に美味しいご飯でも(一緒に)食べられればうれしいと思う。これからもがんばってください 先輩からのエールに福田選手は「頼もしい姿をずっと背中を見てきたので、そんな偉大な方からメッセージをもらえてすごくうれしい」と喜んだ。
“1球の重み”を伝えたい
チーム最年長の今、自らが若手の“羅針盤”だ。 憧れの先輩からのエールに、福田選手は「1球にかける思い、1球にかける重みを僕はわかっているつもりなので(若手に)伝えていきたい」と、自らの役割をかみしめる。 いつも全力で挑みケガで何度も悔しさを味わったが、野球人生に悔いはない。
福田秀平 選手: 静岡に勝負かけるという思いできたので、1日1日がんばって(内川さんが)言ったように“お腹いっぱいになって”終わりたいです。その積み重ねだと思っているので、まずは目の前の1日1日をがんばりたい ウエスタンリーグのくふうハヤテは6月21日時点で16勝42敗4分、勝率.276と最下位ではあるが、最後まであきらめない姿勢を見てファンも増えている。 福田選手の1球にかける思いがチームを躍進に導いてくれるかもしれない。
テレビ静岡