「次は女の戦場へ…!?」祝・源氏物語の連載確定、まひろ(吉高由里子)が表舞台に【光る君へ】
かなり鋭いはずの倫子様…まだまだ油断できない
さらに「作者に会って話がしたい」と、天皇が完全に一ファンとなってしまっていることに目をつけて、すかさずまひろを彰子の女房にスカウトする道長。まひろも自分が「おとり」というのをわかったうえで、その話を受け入れるわけだが、その前に超えなきゃいけない大きな壁が、道長の嫡妻・倫子様。まひろと道長の関係を問う倫子の姿に全視聴者が戦慄したが、道長は(表面上かもしれないが)平穏にクリアすることができた。 これにはSNSも「さすがに追及をかわす知恵は持っていた道長」「やれやれ、クリアしたな・・・という安堵の顔、そして妻の了解も取り付けるこの流れ、よほど事前にシミュレーションしたらしい」などの声が上がる一方、「倫子はまひろと道長の関係に勘付いてはいるものの、それを表には出さずにまひろの出仕を娘の権勢強化に繋がると歓迎すると考えると、やはり倫子恐ろしい子という気がしてきた」という声もあり、まだ油断はできなさそうだ。
為時パパのセリフにSNS号泣「本日のMVP」
そしてついに、まひろが中宮の女房として内裏に上がる日が。ここで父・為時からの「お前が女子であってよかった」という言葉は、幼い頃から「お前が男子であったなら」と言われつづけたまひろにとっては、ようやく自分を肯定できる重大な瞬間となっただろう。 それは多分まひろ以外にも「男に生まれてたら良かった」と言われたり、考えることの多かった女性たちにとっても、励まされるようなシーンとなったはず。 実際SNSでは「女子であって良かった・・・逆転したーーー!!!」「これ以上の褒め言葉ないよね」「これまでのあなたの人生を、父は肯定してくれていたよ!! お前が女でよかったと・・・何という言祝ぎだろう」「まひろの心だけじゃなく視聴者全員の心を解きほぐしたわよ」「これ『お前が男だったら』と言われたことのある全女子が浄化して天に召されるやつ」「本日のMVPはまぎれもなく為時パパ」などの喜びの声が続々と。 ■ 先輩女房たちの冷たい視線…まひろどうする!? こうしていよいよ中宮の女房として、表舞台にデビューしたまひろだけど、彼女を迎える先輩女房たちの視線のあまりの冷たさに、まひろと同じように視聴者も縮み上がった模様。 たとえば会社に「仕事しなくていいから、大事な取引先の人を喜ばせるための作品だけ書いてたらいいよ」というよくわからない役職の、しかもコミュ障っぽい人が入ってきたら、そりゃあまあこういう対応にもなるよね・・・とは思うけど、やっぱり心穏やかではない。 SNSでも「もう既に怖い女房ズ」「これは逃げ帰っていいよ」「さあ、ここからがまた戦場だ! 女の!」と、恐怖と励ましのコメントが。これまでも『光る君へ』では、内裏の女官たちの口さがない噂話が、刃のように突き刺さってくるシーンが多かったが、今後はまひろがその刃を受ける立場になりかねないわけで・・・この強敵をどのような方法で倒していくのか? あるいは懐柔していくのか? どうかまひろがまひろのままで、この難関を突破していってほしい。 ◇ 『光る君へ』はNHK総合で毎週日曜・夜8時から、NHKBSは夕方6時から、BSP4Kでは昼12時15分からスタート。9月1日放送の第33回「式部誕生」では、「藤式部」の名前をもらって、彰子の後宮で働きはじめたまひろの戸惑いの日々と、道長のライバル・藤原伊周(三浦翔平)が不穏な動きを見せるところを描いていく。 文/吉永美和子