埼玉医科大に「みんレモサンタ」 療養中の子どもたちにプレゼント届ける
小児がん患者とその家族をサポートする「みんなのレモネードの会」が12月25日、「みんレモサンタ」として埼玉医科大学国際医療センター(日高市)で療養中の子どもたちにプレゼントを贈った。(川越経済新聞) 【写真】埼玉医科大に「みんレモサンタ」 療養中の子どもたちにプレゼント届ける 同会は、小児がん患者家族の立場から「小児がんのことをもっと知ってほしい」「患者や患者家族でつながりたい」との思いから、小児がん啓発活動、患者やその家族との交流会などを開いている。2016(平成28)年12月のクリスマスイベントで、小児がん支援のレモネードスタンドを患者家族仲間で開いたことをきっかけに同会を設立した。 「みんレモサンタ」は、同会の小児がん患者とその家族がサンタクロース役になり、病院で入院生活を送る子どもや、家族が滞在する施設におもちゃや本、DVDなどのクリスマスプレゼントを自ら届ける活動。同会のメンバーである子どもや家族がレモン色のサンタ帽などをかぶり、療養中の子どもたちにプレゼントを手渡しした。 同会の活動には、ファミリーマートも協力。同社の細見研介社長が、同会メンバーの榮島四郎さんが小児がんを乗り越え描いた絵本「ぼくはレモネードやさん」に出合ったことがきっかけ。絵本に深く感銘を受けた細見社長が社内で紹介したことから、それを見た同社社員が「小児がんの支援につながるレモネードを作りたい」と発案し、プロジェクトが発足。同会会員の子どもとその家族、同社社員で「ファミレモ部」を結成し「みんなのレモネード」シーリーズを共同開発した。同商品の売り上げの一部を「みんレモサンタ」の活動に活用し、全国19カ所の病院や施設にプレゼントを届けた。 埼玉医科大学国際医療センターは「みんレモサンタ」が初めて実施された始まりの病院。同会の子どもたちと、同社社員が一緒に訪問した。クリスマスプレゼントの贈呈のほかに、榮島さんのオリジナル紙芝居「レモンレンジャー」の朗読会も開いた。加えて、同社から病院関係者に「ホッと一息つける時間に楽しんでもらいたい」と、プライベートブランド商品「ファミマル」を贈呈した。 同社のサステナビリティ推進部マネジャーの大橋結実子さんは「小児がんの体験を描いた榮島さんの絵本がきっかけとなり、会の皆さんと楽しく商品開発を行うのも今年で2年目。その売り上げの一部で小児がんを乗り越え元気になった子どもたちと病院に訪問し、温かい会を開催できてうれしい」と話す。「これからもこの取り組みを通して、『ファミリー(家族)の未来を担うこどもたち』に寄り添う企業として多様性がさらに容認される社会の実現に向けて支援を継続していきたい」と続ける。
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