映画『窓ぎわのトットちゃん』黒柳徹子の自伝的小説が初めて映画になった!
クラスメートの泰明ちゃんとの木登り、“海のもの”と“山のもの”を準備するお弁当、ピアノの音に合わせて体を動かすリトミック。 原作をお読みになった方には懐かしく、初めてご覧になる方には「本当にそんな出来事があったの?」と驚いてしまいそうなエピソードの数々を軸に、トットちゃんの成長が描かれている本作。それと同時に、戦争、差別、障害、子どもとの向き合い方といった普遍的なテーマが随所に散りばめられています。 偶然にも、この映画が劇場公開となったのは太平洋戦争が開戦された日。さまざまな国や地域で紛争が続いているいまこそ、世代を問わず観て欲しい一作です。 そして是非、42年ぶりの続編となる「続 窓ぎわのトットちゃん」も、手に取っていただきたい! 映画のなかより少し大人になった、お転婆でチャーミングなトットちゃんに出会えますよ。
コチラも映画館で観たい!『隣人X -疑惑の彼女-』 ~上野樹里、7年ぶりの映画主演作
第14回小説現代長編新人賞に輝いた、パリュスあや子の「隣人X」を映画化した『隣人X -疑惑の彼女-』。 紛争のために故郷を追われてしまい、難民として地球にやってきた「X」と呼ばれる生命体。人間の姿をそっくりコピーして社会に紛れ込んでしまう彼らの存在に、世間では動揺が広がる。そして人々は、そばにいるかも知れない「X」を見つけ出そうと躍起になっていた。 何とかスクープを掴みたいと狙っている週刊誌記者の笹憲太郎は、X疑惑のかかった柏木良子を追跡するが……。 未知なる「X」に不安を抱けば抱くほど、自分たちとは異なる存在や文化に対して、登場人物たちが無意識に差別や偏見を抱くようになる様子が浮き彫りに。そんな人々の姿に、現代日本の縮図を見ているような感覚を覚えるのは、きっと私だけではないはず。 奇怪なSFサスペンスかと思いきや、社会派の一端を担う秀逸な一作です。
■映画『窓ぎわのトットちゃん』 2023年12月8日(金)から全国東宝系にてロードショー 声の出演:大野りりあな、小栗旬、杏、滝沢カレン、役所広司 主題歌:あいみょん「あのね」(unBORDE/Warner Music Japan) 原作:「窓ぎわのトットちゃん」(黒柳徹子 著/講談社 刊) 監督・脚本:八鍬新之介 共同脚本:鈴木洋介 キャラクターデザイン:金子志津枝 アニメーション制作:シンエイ動画 (C)黒柳徹子/2023映画「窓ぎわのトットちゃん」製作委員会 配給:東宝 助成:文化庁文化芸術振興費補助金(映画創造活動支援事業)独立行政法人日本芸術文化振興会