台風5号は、熱帯低気圧に変わり北海道南部付近に停滞しています。この影響で、南西部を中心に大雨が降っており、降り始めから8月13日夕方までに千歳市支笏湖畔では北海道で最も多い130.5ミリを観測しました。

各地の状況

多くの観光客が傘をさしながら移動

　「函館駅前ということもあり、観光客や帰省客が大勢いらっしゃいますが、みなさん傘をさしながら移動しています」 　北海道南部の函館市では、午後から雨足が強まっています。 　「本当は8月12日の夜フェリーで来る予定だったんですけど、台風が来るということで1日早くした」（帰省中の人） 　一方、札幌市白石区の南郷通では、風の影響で街路樹がなぎ倒され、道路の一部を塞ぎました。

今後も土砂災害や浸水・河川の増水に注意

北海道南部や胆振地方を中心に雷を伴う激しい雨に

　このあと北海道では、北海道南部や胆振地方を中心に雷を伴う激しい雨が予想されており、8月14日午後6時までの24時間に降る雨の量は、太平洋側西部で120ミリ、日本海側南部で100ミリと予想されています。 　大雨による土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に十分注意してください。 　今回、東北の太平洋から日本海に抜けた台風5号。過去に同じようなルートを通ったのが、2016年の台風10号です。

2016年の台風10号では大きな被害が

　その年は、北海道に台風が5個も直撃し、連続する大雨で地盤が緩み、土砂崩れや川の氾濫など大きな被害をもたらしました。 　8月も、2016年と同じように日本の近くで次々と台風が発生しています。 　今後、連続して台風が北海道に近づく可能性もあり、注意が必要です。