天神様にお供え風習「越前がれい」、刺し身も美味 福井市中央卸売市場でPR「ウィーク」
県内で水揚げされたアカガレイ「越前がれい」の刺し身としての食べ方をPRする「越前がれいウィーク」が22日、福井市中央卸売市場内のふくい鮮いちばで始まった。1月27日まで。 越前がれいの新しい食べ方として広めようと県が企画。嶺北を中心に、子どもの健やかな成長と学業成就を願って正月から床の間に飾っていた天神様の掛け軸に焼きガレイをお供えする風習がある25日の天神講に合わせ開いた。 アカガレイは水分を多く含むため鮮度を保つのが難しく、一般には焼き魚や煮魚として食べられている。刺し身用は、生きたまま漁港に持ち帰り、出荷直前に血抜きや神経抜きを施すことで長時間鮮度を保っている。歯ごたえのあるコリコリとした食感、強い甘みとうま味が特徴という。 この日は、18日に水揚げした分を鮮魚店や飲食店4店舗で販売。重さや漁期の基準を満たしたプレミアムブランド「極」も並んだ。訪れた人は「珍しいね」「身が透き通っていておいしそう」と手に取っていた。 ふくい鮮いちばの野村明実行委員長は「天神講の風習も市場から併せて広げていければ。旬のかれいを食べに来てほしい」と話していた。