19’センバツ龍谷大平安 名勝負選/3 敗戦ばねに低迷脱す /京都
<第91回選抜高校野球> センバツで歴代最多41回の出場を誇る龍谷大平安にも低迷期はあった。最長のブランクは1980年に出場後、97年の第69回大会で17年ぶりに名門復活ののろしを上げるまで。その大会は星稜(石川)、日南学園(宮崎)を降し、報徳学園(兵庫)との準々決勝は雨中の熱戦となった。 2-2の同点で迎えた五回の守り、エース・4番で主将の川口が三振振り逃げで出た走者をボークで進塁させて適時打を喫し、これが決勝点となった。雨がこの時、最も強く降ったことも影響したとみられるが、川口は「もう一つ上のレベルを目指す」と話した。八回の攻めでは無死満塁から、それまで2安打を放っていた1番打者の奥井が併殺に終わるなど、不運も重なった。この大会が甲子園初采配だった原田監督は「今日の悔しさをばねに成長してほしい」と期待した。 願いは通じ、この夏準優勝、以後再び甲子園常連校の座に戻ることになる。【矢倉健次】=つづく ……………………………………………………………………………………………………… ▽第69回センバツ準々決勝(1997年4月5日) 報徳学園 020010002=5 101000000=2 平安 〔京都版〕