シーズン最終戦敗退のアルカラス、デ杯でナダルの有終願う
【AFP=時事】男子テニス、世界ランキング3位のカルロス・アルカラスは15日、スペイン代表として臨む国別対抗戦デビスカップで、偉大な同胞ラファエル・ナダルの引退を勝利で飾りたいと語った。 【写真】エキシビで対戦したナダルとアルカラス アルカラスはこの日、シーズン最終戦ATPファイナルズのラウンドロビンでアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)に6-7(5-7)、4-6で敗れ、計3戦で2敗目を喫してグループ敗退が決定した。 今年はウィンブルドン選手権と全仏オープンで優勝を果たしたものの、今大会で調子を崩していた中、テニス界のアイコンであるナダルとともに次週のデビスカップで一年を締めくくることになった。 先日には、デビスカップの大会ディレクターを務めるフェリシアーノ・ロペス氏が、通算22度の四大大会(グランドスラム)制覇を誇り、同大会を最後に現役生活に幕を閉じるナダルのために、特別なセレモニーを行うと表明していた。 アルカラスは、「おそらく、自分がプレーする中で最も特別な大会の一つになるだろう。ラファ(ナダル)の最後の大会、そして彼にとって最後の瞬間に一緒にいられる」とし、「これはラファにとって最後の大会であり、そして最も重要なものになると思う。何としても彼にはタイトルを獲得して引退してもらいたい。自分にとって本当に感動的で特別な大会になるだろう」と語った。 ATPファイナルズでのアルカラスは、大会を通じて本来の実力を発揮できず、一時は棄権を余儀なくされるかと思われた。12日の練習セッションで呼吸困難に陥った後、ラウンドロビンの2試合目と3試合目にはピンク色の鼻テープを着用してプレーしており、「体調の問題に悩まされる厳しい一週間だった」と振り返った。【翻訳編集】 AFPBB News