「デューン3」は従来の3部作の完結編ではない ビルヌーブ監督がシリーズの構想について新たな見解
「メッセージ」「ブレードランナー2049」など知られるドゥニ・ビルヌーブ監督が、「DUNE デューン」シリーズの構想について新たな見解を示した。米バニティ・フェアのインタビューで、現在執筆中の「デューン3(仮題)」は従来の意味での3部作の一部ではないと語っている。 「重要なのは、私にとってこれが2部構成の作品だったということです。つまり、原作の第1巻を2本の映画で完全に描ききったのです。それは終わり、完結しています」とビルヌーブ監督は説明する。 「もし3作目を作るとしても、従来の意味での3部作の完結編ではありません。奇妙に聞こえるかもしれませんが、もし私が再びこの世界に戻るなら、それはまったく異なる、独自のアイデンティティを持つ作品になるでしょう」 「デューン3」の原作となる「デューン・メサイア」は、第1作の物語から12年後が舞台となる。そのため、ティモシー・シャラメやゼンデイヤら主要キャストの年齢設定を上げる必要があるという課題について、ビルヌーブ監督は「それが私の問題です。でも、解決策は分かっています」と自信を見せている。 一方で、ビルヌーブ監督は「デューン」シリーズからの離脱を考えているものの、フランチャイズ自体の終了は望んでいないそうで、「もし『デューン・メサイア』を作ることになれば、私にとってアラキス(作品の舞台となる惑星)での長い年月になるでしょう。そろそろ別の何かをやりたいと思っています」と語る。 さらに、「デューン3」の中に、他の監督が続けられるような可能性を残しておきたいと言う。 「原作は素晴らしい本ですが、映画化はより難しくなっていきます。内容がより難解になっていくんです。映画化は少し厄介ですが、可能性は残しています。私自身はやりませんが、誰か他の人がやるかもしれません」 「デューン3(仮題)」の公開時期は現時点では不明。