家族から花束を贈られて笑顔を見せるオリックス・Ｔ―岡田

◇２４日　オリックス２―９西武（京セラドーム大阪） 　今季限りで現役を引退するオリックスのＴ―岡田外野手（３６）、安達了一内野手（３６）の引退セレモニーが試合後、行われた。今季の本拠地最終戦が、両選手にとってラストゲームとなった。 　かつての本塁打王のＴ―岡田は５回の代打から途中出場し、７回には今井の１５５キロ直球を右前打。通算１３６３試合で１１９３本目の安打を記録した。 　あいさつでは「オリックス・バファローズに入団して１９年間、長いようで短く感じた時間でした。しかし、この時間は本当に充実していて、僕自身を成長させてくれた最高の時間だったことに間違いありません」と振り返り、「僕は皆さんに助けられ、支えられ、背中を押されました。今シーズンで僕は引退しますが、まだまだ才能ある選手がたくさんいます。どうか僕にくれた声援を彼らにもお願いします」とメッセージも送った。 　６回の代打から出場して、慣れ親しんだ遊撃も守った安達はボーから遊撃内野安打を記録し、通算１１７６試合で９０６本目の安打となった。 　「２０１４年の１０月２日、ソフトバンクホークスとの優勝が懸かったあの試合、忘れられません。あの試合があり、あの悔しさがあったからこそ、３連覇もでき、日本一にもなれました。２０１６年、病気（国指定の難病・潰瘍性大腸炎）になり、一時は野球を辞めようと考えました。でも、家族の支え、監督、コーチ、選手、裏方さん、球団関係者、そしてファンの声援のおかげで続けることができました。あの復帰した試合の歓声は一生忘れません」と話して、最後に「本当に最高のプロ野球人生でした」と締めくくった。