20代でビル購入 元リクルートが明かす成功する副業マインド
過去の常識が通用しなくなり、組織に依存しない柔軟な働き方が求められつつあるVUCAの時代。日本にも、数年前から副業ブームが到来しています。そんななか、10年以上前から本業と並行して6つ以上の副業に取り組み、20代でビルオーナーになったのが新卒でリクルートに入社した弦本卓也さん(37)です。 20代でビル購入 元リクルートが明かす成功する副業マインド 弦本さんは、1年目からさまざまな副業に挑戦し、27歳で東京・神保町に5階建てのビルを購入。購入した物件を20代の起業家が集まる“秘密基地”にするべく奮闘し、2023年に売却するまでの8年間、ビルの管理・運営を手がけてきました。 まさに異色のキャリアをサバイブしてきた人生観や、信条について伺いました。
---------- 弦本卓也(つるもとたくや) 2011年、リクルートに入社。不動産メディア「SUUMO(スーモ)」の運営に従事しながら、6つの複業にチャレンジ。2015年には東京都千代田区の神保町にある中古ビルを購入し念願のビルオーナーになる。「弦本ビル」と名付けたビルで、20代を中心とした若手社会人や学生のやりたいことを応援する場づくりに注力しながら、2022年にはリクルートを退社。2023年3月には「弦本ビル」を無事に売却し、新たなビル購入に意欲を燃やしている。 ----------
リクルート同期に感化され、起業に興味
── リクルート入社1年目から、複数の副業に取り組んできたそうですが、その原動力は何だったのでしょうか。 弦本:実を言うと、大学4年生の時から学生起業していました。当時、リクルートの内定者は約100人ほどだったんですが、そのうち30人くらいが起業していたんですよ。 プログラミングをやっていたこともあり、「自分も何か事業を始めたい」と思うようになって。そこでまずは、起業していた同期に1人ずつ会いに行ったんです。 いろんな人にヒアリングしていくうちに、自分も感化されてきて。これはもう起業しちゃえと思い、特に事業内容が決まっているわけでもなく、リクルートへ入社する前に会社を立ち上げました。