Nutanix、「Nutanix Cloud Clusters on AWS」を活用したハイブリッドクラウド推進に向けAWSとのパートナーシップを拡大
米Nutanixは現地時間7日、クラウドへの移行を加速し、オンプレミスとクラウドの環境でワークロードを管理する顧客企業に選択肢を提供するため、Amazon Web Services(AWS)との戦略的協業を拡大すると発表した。これにより、ITのモダナイゼーションに必要な摩擦を減らすことで、顧客企業がAWSサービスを活用し、イノベーションを推進しやすくすることを目指す。 協業により、顧客企業はNutanix Cloud Clusters(NC2) on AWSを活用し、自社のオンプレミスのNutanix環境をAWSにシームレスに拡張できるようになる。この統合機能により、企業はオンプレミスとAWSの両方に対応する一貫した環境で自社のアプリケーションを実行し、AWS Databases、Amazon Simple Storage Service(Amazon S3)、高度な人工知能(AI)/機械学習(ML)サービスなどのAWSサービスと、AWSのセキュリティ、回復力、拡張性を活用できる。 Nutanix Cloud Clusters(NC2)on AWSは、ディザスターリカバリー、データセンター拡張、アプリケーションの移行/モダナイゼーションに対応する、コスト効果に優れたソリューションだと説明。これにより、コードを一切変更することなくアプリケーションとデータのワークロードをインテリジェントに配置し、IT部門内のサイロ化を解消できるとしている。 Nutanix Move移行ツールの使用により、高コストのアプリケーション・リファクタリング作業を行うことなく、ワークロードを迅速かつ予測可能な形で移行できると同時に、双方向のポータビリティによって移行リスクを最小限に抑えられる。 AWSの弾力性を活用して、オンプレミスとクラウドのハイブリッドクラウドスタック全体でITオートメーションを推進し、想定内・想定外の容量需要を管理できる。 統合型のコントロールプレーン、一貫した自動化メカニズム、仮想マシンのライフサイクル管理機能を備えた、AWSのベアメタルプラットフォームを使用することで、クラウドのリソースを有効活用してクラウドコストを削減する。AWS Marketplaceを使用して調達作業を簡素化することで、Nutanixのソフトウェアライセンスに関わるすべてのニーズに対応できる。 協業の一環として、AWSは今回、顧客企業の移行と概念実証を支援するためのプロモーショナルクレジットも提供する。AWS VMware Migration Acceleratorを活用し、プロモーシャルクレジットへのアクセスを取得することで、VMware on AWSワークロードからNC2 on AWSへと移行できる。さらに、他のクラウドやオンプレミスからワークロードを移行させる際には、無料の概念実証試験、移行評価、AWSクレジットによるサポート、Nutanixライセンス価格のプロモーションといったAWS Migration Acceleration Programの各種特典も利用できる。
クラウド Watch,三柳 英樹