服部良一トリビュート・アルバム、参加アーティストからのコメントを公開
2月21日(水)にリリースされる『世紀のうた・心のうた -服部良一トリビュート-』に参加している全10組のミュージシャンから寄せられた、選曲した理由や服部メロディとオリジナル歌手への想いを語る、愛とリスペクトあふれるコメントをオフィシャル・ホームページで公開しています。 『世紀のうた・心のうた -服部良一トリビュート-』は、現在放送されているNHK連続テレビ小説『ブギウギ』で草彅剛演じる“羽鳥善一”のモデルになっている、日本ポップスの先駆者であり数々の名曲を世に送り出した作曲家・服部良一の生み出した楽曲を再解釈・再構築したトリビュート・アルバム。 参加アーティストと歌唱曲は、真心ブラザーズ「ヘイヘイブギー」、スチャダラパー「おしゃれミドル(Contains samples of 「おしゃれ娘」)」、曽我部恵一と井の頭レンジャーズ「買物ブギー」、小西康陽 feat.甲田益也子「東京の屋根の下」、T字路s「別れのブルース」、井上芳雄「蘇州夜曲」といった、多方面から服部ミュージックに向き合った新規録音6曲と、BS-TBS『Sound Inn S』で放送された服部良一の代表的な2曲である石丸幹二「青い山脈」と望海風斗「東京ブギウギ」、さらにNHK『名曲アルバム』で放送された矢井田瞳「大阪ブギウギ」の全10曲。 [コメント] YO-KINGが歌えば、さぞゴキゲンになるだろと、カバーのお話をいただいたときからワクワクしっぱなしでした。 旧知のドラマー伊藤大地氏に連絡し、彼と懇意のブギウギピアニスト、斎藤圭土さんとの共演が決定。ならばベースはと、細野晴臣さんのバック等々で大地くんとコンビを組んで久しい伊賀航氏を。 いやまてやはりブラスセクションは欠かせないと、一度一緒に音を出してみたかった売れっ子サックス奏者、副田整歩氏にオファーを入れ、さらに彼の推薦により凄腕トランペッター長田明宏氏が加わり、かくして役者は揃ったのです。 「七人の侍」気分で臨んだスタジオセッションの結果は、お聴きの通り。 アレンジ自体は基本的に原曲に沿いましたが、やはり音楽とは面白いもの。鳴りだしたのは2024年のブギウギでした。 服部先生、笠置先輩、サイコーです。勉強させていただきました! ――真心ブラザーズ 服部良一さんの偉大なアーカイブの中から、サンプリングする楽曲を探すのはとても楽しい作業でした。その中で、僕らの世代だとモノマネ番組のご意見番組としての面しか知らなかった淡谷のり子さんの、ブルースではない恐らく初期の部類に入るだろう録音物を聴けたのは感動しました。曲の初々さ、楽しさ満載の音源にとても感動し、今回の楽曲制作に至りました。また機会があれば是非お願いさせて頂きたいです。 ――スチャダラパー 同郷ということもあり、ずーっと親近感を勝手に抱いている笠置シヅ子さん。 いつか歌ってみたかった「買物ブギー」。実際歌ってみると難しいこと! ダンスホールレゲエのカートを押して宇宙のショッピングモールの果てへ。そんな感じでやってみました。 ――曽我部恵一 服部良一さんの作った楽曲の中でも「胸の振子」と「東京の屋根の下」は特別に好きなレパートリーです。なんとも言えない気品をそなえた歌詞とメロディと和声。佐伯孝夫さんの歌詞も本当に美しい。その「東京の屋根の下」を編曲させていただき、さらには尊敬する歌手・甲田益也子さんに歌っていただく、そんな素晴らしい機会をありがとうございました。 ――小西康陽 この時代の精神感じる前向きで素敵な詞曲 私、ひとりでは出会わない世界への誘い 小西さん、皆さん このたびも ありがとうございます! ――甲田益也子 淡谷のり子さんのために書かれたこの曲は、淡谷さん以外が歌うことを拒んでいるかのように!難しく手強く感じられましたが、今回私たちT字路sふたりに加えて、チンドン楽士からなる西内隊の選抜隊員7名の皆さまにお力添えいただいて、我々なりの「別れのブルース」を見つけることが出来たように思い、この上なく心踊る幸せな録音でした。 90年近く前の悲しい恋の歌ですが、淡谷さんが突き放すようにドライに歌うことで、かえってその情景が浮かび上がり迫ってくるような原曲、惚れ惚れするほどかっこよくてしびれます。その世界観を飲み込んで自分なりに吐き出したい!と歌い込みました。これまでの自分の歌にはなかった成分もちょっぴり出せた気がして、これも嬉しいことでした。 お楽しみいただけますように。 ――T字路s 「この曲聴いてるとパワーが出てきたな。」とか、一緒に歌ってみようとか、踊ってみようとか、そういうふうに思っていただけたら一番うれしいです。 ――矢井田瞳 服部良一先生の音楽は私の憧れ、 いつか歌う機会に恵まれれば、と願っていました。 なかでも「青い山脈」は、 尊敬する藤山一郎さんの歌唱で広く知られる楽曲。 喜びと興奮と怖れが入り混じった気持ちで、 両先生へのリスペクトを込め、丁寧に歌わせていただきました。 ――石丸幹二 私の収録曲「東京ブギウギ」は、番組で歌わせていただいたものなので、まさかこのように、魅力的なアーティストの方々と一緒にアルバムに入れていただけるとは思っておらず、大変光栄です。 いつ聴いても心が躍る服部さんのメロディを、豪華な生演奏の中で歌わせていただき、私自身も本当に楽しかったです。 たくさんの方に聴いていただけますように。 ――望海風斗 服部メロディの中でも名曲中の名曲を歌わせて頂き、とても嬉しく光栄です。 僕自身も昔から大好きな曲ですし、まだ実際には見たことのない蘇州の美しい光景が、聴いているうちに目の前に浮かんできます。 同時に、シンプルで流れるような旋律だからこそ、歌うのは難しく緊張するのも事実。 今回は大貫祐一郎さんの、人の声だけを使った斬新なアレンジで、また新しい蘇州夜曲の光景が見えました。 長く愛して頂けるアルバムになりますように。 ――井上芳雄