世界の北野武監督、映画20作目はアマゾンとタッグ 題名も内容も一切明かさず「続報にご期待ください」
北野武監督(77)がAmazon MGMスタジオと初めてタッグを組み、監督・脚本・主演を務める新作映画を製作することが18日、分かった。通算20作目の長編映画になる。 1989年に「その男、凶暴につき」で監督デビューして以来、97年に「HANA―BI」でベネチア国際映画祭の金獅子賞、2003年に「座頭市」で同映画祭の銀獅子賞に輝いた“世界のキタノ”。独特の色彩表現が「キタノブルー」として支持される巨匠は、豊富な資金力と世界的ネットワークを持つ同スタジオと手を組み「自分自身にとっても新たな挑戦でワクワクしています」と声を弾ませた。 同スタジオのジェームズ・ファレル氏は「日本が誇る世紀の鬼才とタッグを組めることは新しい挑戦でありながら、正に我々が目指している理想の形です。“世界のキタノ”がどのように暴れてくださるのか、とても楽しみにしています」と期待を寄せた。 北野監督は映画「首」の公開を控えた昨年11月、日本外国特派員協会で記者会見し、新作のアイデアを披露していた。「シリアスとお笑いは表裏一体。ホームレスがバナナを踏んで転んだらかわいそうだけど、総理大臣が転ぶとみんな笑う。暴力映画もすごいシリアスなシーンを撮ると、そこにお笑いの要素が忍び込んでいて、現場で大笑いすることがある。『暴力映画におけるお笑い』というテーマで製作に入っています」とお笑いの経験も踏まえて思いを語っていた。 Amazonとのタッグで、この企画を実現するのかは不明で、全く別の題材になる可能性もある。今回の発表で北野監督は新作のタイトルも内容も一切明かさなかった。従来の映画と同様に劇場公開されるのか、Amazonのネットワークを駆使して全世界配信されるのかも明らかにされず。北野監督は「続報にご期待ください」と呼びかけた。
報知新聞社