【動画】メダカの駅長は改札の中。地下鉄・田辺駅にミニ水族館コーナー、通勤客らの癒しに/大阪
メダカの駅長さんは、みんなの癒しです―。大阪市東住吉区にある市営地下鉄谷町線田辺駅の改札に「メダカの駅長」ミニ水族館コーナーが設けられ話題となっている。 子どもたちはもちろん、女性客の間でも「見てるだけで癒される」と人気だとか。同駅関係者は「いつでも気軽に、そ~っとのぞいてみてください」と話している。
ドジョウに「副駅長」辞令、タニシの赤ちゃん誕生ニュースも
「子どもたちに喜んでもらえればと駅員の間で相談し設置しました」と語るのは、同駅助役補の西田浩章さん。改札の前に「田辺mini水族館 ご鑑賞くださいませ」と書かれたイラスト看板下に水槽が置かれ、中をのぞくとメダカなどがゆったりと泳いでいる。 ほかにも、水槽に入っているドジョウに「副駅長」への就任を命じた辞令や、タニシの赤ちゃんが生まれたことを伝える「駅長ニュース」もはられるなど、ユニークな演出も特徴となっている。 水槽には「ヨウキヒメダカ」「ヒメダカ」「シロメダカ」といったメダカを中心に、シマドジョウやヤマトヌマエビ、タニシなどが飼育されているという。
メダカ駅長、駅員と利用者の交流きっかけ作りも
「小さいながらも、子どもさんらに喜んでもらえるように『水族館』と題してこうしたコーナーを作らせて頂きました」と西田さん。近所にいる、メダカも入れるなどした。 「意外とドジョウとかは、日ごろ見ることがないらしいし、子どもさんには新鮮かもしれませんね」。ただ、子どもがじっと見ている光景のほか、20代くらいの女性も眺めながら写真を撮る光景も多いという。西田さんは「最近では、ドジョウも見ることがないですもんね。おそらくこの泳ぎに『癒し』を感じるのかもしれません」と話す。 ある日の夜、メダカを携帯電話で撮影していた同区の女性(28)に話しをきくと「メダカって、あんまり見たことがなくて、いつもじっと見てしまう。ドジョウもこんだけ近くで見たことなかったけど、かわいい顔してますよね。仕事で疲れて家へ帰る前に、ちょっとした癒しですかね?」と自然と笑みがこぼれる。また、先日、水槽前で初めて駅員と話すなどし「今まで駅員さんと話すことがなかったんちゃうかな? 長年、駅を使っているが初めて」とも話していた。
職員ら「子どもさんが喜ぶ瞬間がうれしい」
同駅職員らも仕事の合間をみて、交代で世話を続けている。水槽をみて飛び跳ねて喜ぶ子どももおり「そんな瞬間がうれしい」と話す人も。同駅の「メダカ駅長」の泳ぎは話題だけでなく、みんなに「やすらぎ」「よろこび」を与えているのかもしれない。