山下美夢有がツアー最終戦の「リコーカップ」を連覇! 2年連続で年間女王と平均ストローク60台も達成
女子ゴルフの今季国内ツアー最終戦でメジャー大会の「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」最終日が26日、宮崎カントリークラブで行われ、2位に2打差の単独首位から出た22歳の山下美夢有が4バーディ、2ボギーの2アンダー70で回り、通算10アンダーで逃げ切り優勝を果たした。大会連覇で今季5勝目、通算11勝目をマークし、史上最年少で2年連続年間女王(メルセデス・ランキング1位)に輝いた。山下と最後まで年間女王を争った申ジエは通算5アンダー4位に終わった。
「年間女王を取ることができてうれしいです」(山下)
貫禄さえ漂う優勝だった。 先にホールアウトした38人の出場選手と大勢の観客が特設スタンドから見守る18番グリーン。山下は1.5メートルのウィニングパットをカップ右淵から決めた。沸き上がる拍手に向かい、帽子のつばを右手で押さえてペコリとおじぎ。優勝インタビューでは 「1試合1試合というふうに考えてプレーしてきたんですけど、またこうして年間女王を取ることができてうれしいです」 と笑顔で喜びをかみしめた。
序盤は苦しい展開だった。 2位に3打差をつけてスタートしたが、3番パー4で6メートルのパーパットが入らず、ボギーが先行。5番パー3も第1打をグリーン左のバンカーに打ち込んでボギーをたたいた。 悪い流れを変えたのは8番パー3。191ヤードを4UTで手前11メートルに乗せ、このバーディパットを見事に沈めた。 「今日は前半でボギーが2つ先行して、いいリズムではなかったんですけど、8番でロングパットのバーディを決めて、そこからて立て直すことができて、後半もバーディが取れたと思います」 後半は13番パー5で手前から6メートルを入れて、通算8アンダーで並んでいた高橋を突き放し、16番パー3は6I(6番アイアン)で1メートルにピタリとつけて差を広げた。
「すごいいい1年だったなと思います」(山下)
記録ずくめの優勝だった。 2年連続の年間女王は1988年ツアー制度施行以来、15、16年のイ・ボミに次いで6人目で22歳116日の達成は史上最年少記録。 最終戦連覇は07、08年の古閑美保以来4人目。 2年連続年間5勝(以上)は不動裕理、宮里藍、イ・ボミに次いで4人目の快挙となった。 さらに2年連続で平均ストローク60台(69.4322)を達成して、年間獲得賞金も2億円台(2億1355万4215円)に乗せた。 「2年連続女王はあまり実感はないんですけど、1年間怪我なく戦えたことは、すごいいい1年だったなと思います。(今週は)海外でも成績を出していて技術もすごいジエさんといい緊張感の中で一緒に戦えたのが、一生残る試合になりました」