注意しても直らない…カッとなって手が出る子が激変した「父親からの言葉」とは【漫画】
独自の視点で子どもの教育に取り組み、イラストと文章で発信するえみさん。えみさんの「教育」は、いわゆるお受験対策のような「お勉強」ではなく、生きていくために必要な、「考える力」を育むこと。これからの時代を「たくましく生き抜く」子どもの育て方とは?具体的なエピソードを交えて紹介していただきます! 【漫画で読む】「うちの子に限ってーー」もし自分の子どもが“いじめ”をしていたら、親は変化に気づけるのか?
カッとなって手が出る子が激変した、父親からの言葉とは
我が家の第二子とうくんは普段とっても穏やかで、外でもわりと品行方正なのですが、姉のみいちゃんにだけは、ケンカでヒートアップした時に手が出るということがしばしばありました。そんなとうくんが激変するキッカケになった出来事をご紹介します。
「暴力はダメ」と何度言ったか分からないほど、注意してきましたが…
しかしそんな息子が激変するきっかけが…
そこで、お父さんが息子と話してみることに…
父「人に暴力を振るったときに起きる、一番悪い結果は何だと思う?」
父「暴力で人が亡くなってしまうことも…」
父「人の命は取り返しがつかないから…」
父「どんな理由があっても…」
父「刑務所に入ったら…」
父「それに、とうくんが刑務所にはいったら…」
父「だから暴力を振るうっていうのは…」
息子「もう絶対暴力を振るわない」
今回の件で、子どもが良くない行動をやめないとき、その最悪の結果を想像させるというのは、とても効果があるんだなと思いました。裏を返せば、子どもはその行動によって、どんな結果になるのか想像できないからやめないんだなと。 また、これまで何度も何度もとうくんに「暴力はダメだ」と注意してきて、それでもケンカになると手が出るとうくんから、「頭では分かってるんだけど、怒ったらついやっちゃう」という話を聞いてきました。実際、とうくんは気持ちのコントロールがあまり得意ではなくて、特に怒りの感情に振り回されるタイプです。だから「怒ったらついやっちゃう」と言うのですが、それでも相手に手を出すことの最終のゴーサインは自分自身で出しているんですよね。 夫の話で「暴力は本当にダメだ」と腹底に落ちたとうくんは、きっぱり暴力をやめましたが、それは同時にやっぱり今まで、相手が姉のみいちゃんということもあって、どこかに甘えがあったということの現れだったなと思いました。 子どもの悪い行動をやめさせたい時、本気で分からせるためにどうしたらいいか、今回の件で私自身もすごく参考になりました。他にも生きていく上で大切なことについて、子どもの想像力では思い描けない部分を伝えていきたいと思います。
【プロフィール】えみ
長女・みいちゃん、長男・とうくん、次女・あーちゃんの3人を育てる母。 インスタグラムで、その子育て法を漫画で紹介したところ、「ためになる!」「我が家でも取り入れたい!」と話題に。 コーヒーと甘いものが大好きです。