【解説】「政倫審」現職首相が初出席 説明責任は果たされた?
──さて、政倫審ではあす3月1日、安倍派幹部が出席します。岸田首相の発言の影響、1日のポイントはどこでしょうか? ある政府関係者は「総理まで政倫審に出て安倍派幹部がこれまでと同じ説明というのはあり得ない」と話しています。安倍派の幹部には裏金事件の実態解明に向けた具体的説明が求められます。 しかし1日に出席する安倍派議員の1人、高木前国対委員長は28日、「これまでと同じような話になる」と耳を疑いたくなる発言をしています。決して許されるわけがありません。 裏金を何に使ったのか。誰の指示で、どういった経緯で組織的な裏金作りが行われてきたのか、これまで足りなかった説明を行う事が求められます。 岸田首相の周辺は、29日は岸田首相は「きょうの自分の発言で『安倍派幹部も何か新しい発言をしなければいけないとうながした』」という狙いがあったそうですが、この発言を安倍派幹部がどう受け止めて、あす1日の政倫審での発言に何か新しいものがあるのか注目したいと思います。