2戦連続サヨナラ勝ちの阪神、2000投球回到達の西勇「すばらしい流れだった」
阪神1-0DeNA(21日、甲子園) 甲子園が2戦連続サヨナラ勝ちの歓喜に沸いた。阪神は0-0で迎えた九回2死一、二塁から小幡が右前へサヨナラ打。両手を突き上げた後、ナインから手荒い祝福を受け、「本当に気持ちよかった。自分で決めたいなというのは強かった」と笑みを浮かべた。 【写真】九回、小幡の適時打で生還する植田 ナインの執念が結実した一戦だった。プロ16年目の先発の西勇が7回6安打無失点の力投。一回を投げ終え、現役投手で5人目となる通算2千投球回到達の偉業を達成。抜群の制球力とテンポよい投球でスコアボードにゼロを並べ、大きな流れをたぐり寄せた。 救援陣の桐敷、漆原、石井も思いを引き継ぎ、無失点の好投。九回の小幡のサヨナラ打の場面では、代走の二塁走者、植田が好走塁で本塁へ滑り込み、間一髪の生還。勝ち投手は逃した西勇は「ヒーロー行かれへんかった」と笑い飛ばしつつ、「すばらしい流れだった」と大きくうなずいた。 もっとも、打線はこの日も散発6安打で終盤まで打ちあぐね、「野手はもうちょっと頑張らなあかん」と岡田監督。それでも小幡は「勝てたのは大きい。サヨナラも勢いに乗っていける」。リーグ戦再開を白星で飾り、力強い言葉を並べた。(嶋田知加子)