狂言「川上」より。

狂言「川上」のドキュメンタリー映画製作を目指し、READYFORにて「人間国宝｜狂言師・野村万作、芸境の神髄を刻む『映像制作』にご支援を」というクラウドファンディングが行われている。 【画像】「人間国宝｜狂言師・野村万作、芸境の神髄を刻む『映像制作』にご支援を」ビジュアル（他1件） 野村万作が文化勲章を受章したことを記念して、万作のライフワークの1つである狂言「川上」が、今年6月に東京・宝生能楽堂で上演された。その公演の様子と、物語の舞台である奈良県川上村の原風景、川上地蔵が安置された金剛寺などを収録したドキュメンタリー映画を製作するためのクラウドファンディングが、8月19日23:00まで実施されている。 万作の「川上」は国内をはじめ、アメリカのニューヨーク、ワシントンDC、サンフランシスコ、イタリア・ミラノ、中国・北京で上演されてきた。今回記録された「川上」には、万作、野村萬斎が出演。なお、記録映画の脚本・監督を犬童一心が務める。クラウドファンディングは現在、第3目標となる2000万円の資金調達を目指しており、リターンには映画先行配信視聴権、メイキングDVD、完成試写会参加権、限定グッズなどが用意されている。 万作はREADYFORのサイトにて、「昨秋、文化勲章を拝受いたしました。青天の霹靂でした」「日頃の皆様のご支援、また私の芸を育ててくれた亡き祖父、亡き父はもとより、斯道の諸先輩のおかげとの思いを深くしております。この思いを何か形にしなければと考えた時に、記念公演を催すことと共に、映像という半永久的に残るものを作ることを思い立ちました」「『川上』と共に、そのお話の元になったと言われているこの風景を映像に残せれば。このような思いで立ち上げた企画でございます。皆様のご支援、ご協力を頂けますれば、大変ありがたく存じます」とコメントしている。