声優・諏訪部順一、仕事復帰 耳下腺腫瘍で「最悪の場合、廃業」の思い 手術後は「涙が出ました」
アニメ『僕のヒーローアカデミア』の相澤消太役などで知られ、去年12月8日に休業報告をしていた声優・諏訪部順一さんが、仕事復帰したことを22日に自身の公式ブログで発表しました。 ブログで諏訪部さんは「本日、仕事復帰いたしました! 昨年の仕事納めが12月30日でしたので、トータルすると実に22日間。これほどの期間、声の仕事をお休みしたのは、デビュー以来 初めてのことです」と報告。 また、病状についても説明し「私が罹患していたのは『耳下腺腫瘍』という病気です。耳の前から下にかけてのあたりに位置する『耳下腺』(唾液を産生、分泌する部位)に出来る腫瘍で、10万人に1~3人くらいの確率で発症するものとのこと。時間経過とともに徐々に大きくなり、放置しておくと悪性(がん)化する可能性もあるので、外科手術によって摘出した方が良いと医師から助言がありました(自然治癒はせず、薬の服用など内科的なアプローチで治るものでもないので)」と明かしました。 そんななか、すぐに手術を決断できなかった理由について「手術を受けるためには当然入院も必要で、仕事ができるコンディションに戻るまで2、3週間は休まなければならないこと。仕掛かりのレギュラー案件を多く抱えている上、スケジュールはすでに先まで埋まっており、時間を捻出することがなかなか難しい。そしてもうひとつ。腫瘍があるあたりには顔面神経が走っています。位置や状態によっては、一時的もしくは永続的な顔面麻痺が術後に発生する可能性があるとのこと。もしも喋りに支障がある後遺症が出てしまったら…… 最悪の場合、廃業です “どうするオレ!?”」と悩みを抱えていたといいます。 諏訪部さんは今回、1年の内で最も収録が止まる現場が多い年始のタイミングで手術を受けることを決断。手術を受けた直後について「手術が無事終わり、覚醒した瞬間にしたことは、ちゃんと喋れるか口周りの動きのチェック。“大丈夫! ちゃんと自然に動く! 問題なく喋れる!!”涙が出ました。本当にうれしかったです」と明かし、術後の回復も順調で、予定通りの日程で退院できたといいます。そして、摘出した腫瘍の病理検査の結果も『良性』。継続治療の必要なしとの診断を受けたといいます。 最後に「ふたたび真摯に仕事と向き合い、これまで以上に愛と情熱を込め、ひとつひとつ頑張っていきたいと思います。2024年も、どうぞよろしくお願いいたします!」と、新たな意気込みを明かしました。