「今年はムカデが少ない?」害虫駆除の専門家は「夏に乾燥しエサが少なかったせいか」ムカデ以外にも少なかった昆虫も
去年、自宅でムカデにしょっちゅう遭遇して困ったという記者(岡山市在住)が「今年は少ない」という印象を持ったといいます。今年、ムカデは少ないのでしょうか。 【写真を見る】「今年はムカデが少ない?」害虫駆除の専門家は「夏に乾燥しエサが少なかったせいか」ムカデ以外にも少なかった昆虫も 害虫駆除に詳しい、東洋産業の大野竜徳さんに聞いてみましょう。 ームカデが少ないと感じている人がいます。少ない理由は何でしょうか。 (大野さん) 「一つの考えではありますけれど、原因はいくつか考えられますが、虫の発生数は親の数、温度、水、エサなどののバランスによって保たれています」 「例えばカメムシの場合は、花粉症の原因になるようなスギなどの樹木の花などが多いと、発生数が爆発的に増えます…のような。ムカデの場合は肉食で、極端な低温は苦手で、湿った場所を好みます」 「今年は春先から暖かく、ムカデも動き回っていましたが、今年は昨年よりも降水量が少なく、子ムカデが元気に動き回る時期である夏場に、乾燥して餌になる生き物(ミミズのような大きな餌になる生き物)が少し元気がなかったのかもしれません」 ー餌が少なく乾燥するとムカデの数は減るんですね。 (大野竜徳さん) 「住む場所と餌がなくて、共食いしてしまったりもしますので。あくまで一因ですが」 ■「ムカデ」だけでなく「ハチ」も少なかった 来年も少ない? (東洋産業 大野竜徳さん) 「ムカデだけでなく、今年はハチも夏までは元気でしたが、そこから相談件数が伸びなかったところを見ると、夏に大型の肉食昆虫のエサになるような虫があまり多くなかったのかもしれませんね」 ー今後はどうなるのでしょうか? (大野さん) 「このまま数が少ないと、来年に増え始めるムカデの量も少なくなるので、来年も大量発生はしないかもしれません」 「環境要因がわかってくると、理由が推測ができると思いますが、今年の冬は一説では寒い冬になりそう、とのことですので、生き物にとっては今年よりは厳しい感じでしょう」 ーそうなると来年も少ないということでしょうか? (大野さん) 「生き残れる虫も減って、春は少し少ないかなぁ、と思ってます。春から先はまたその時の状況次第ですが、梅雨時には来年のムカデ予測がまたできると思います。なかなかバシッとは当たりませんが」 (大野さん) 「こういう予想ができると面白いと思って、いろいろデータと当てはめてみますが、生き物の発生ってなかなか単純でなくて、いろいろな要因が絡んでくるので難しいですね」
RSK山陽放送
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