人気ロックバンド「くるり」岸田繁さん、温泉入浴専用音楽を提供 佐賀県嬉野市の旅館大村屋に 美肌の湯、音楽でもっと気持ちよく
人気ロックバンド「くるり」の岸田繁さんが、温泉入浴専用の曲を書き下ろした。親交のある北川健太さん(40)が社長を務める旅館大村屋(嬉野市)のために制作し、11月1日にCD「MUSIC FOR THE ONSEN」として発売する。大浴場で流れる曲のショートバージョンを収録している。 大浴場の改装工事に合わせて曲作りを依頼し、夕方から夜にかけて流す「Vigorously Bubbling Hot Spring」と、朝風呂のための「Emerging Hot Spring」の2曲が完成した。いずれも空間と調和する音色を幻想的に組み合わせたアンビエント(環境音楽)になっている。 フルバージョンはいずれも約15分あり、現地でしか聴くことができない。新設する半露天の大浴場に高性能スピーカーを設置し、「日本三大美肌の湯」とされる嬉野温泉の湯と音楽を同時に楽しめる。7月に完成した男湯ではすでに流れており、女湯は10月末の完成以降流れる。 岸田さんは「どうかこのいで湯の魅力にどっぷりつかっていただき、世にも珍しい『温泉入浴専用音楽』を楽しんでいただければ幸いです」とコメントを寄せた。北川さんは「嬉野温泉に何度も足を運んでくれている岸田さんだからこそ、温泉をさらに気持ちよくする音楽ができたと思う」と出来栄えに満足していた。 CDは千枚限定で、販売形態もユニーク。大村屋の売店でのみ販売する単体1430円の他に、電子商取引(EC)サイトでも取り扱う入浴券やオリジナル温泉タオル付き(各枚数に応じて2530~6930円の3種類)や、温泉湯どうふセット付き(3590円)もある。いずれも税込み。(志垣直哉)
志垣直哉