ハイチ、政権移行へ評議会 ギャング支配で治安悪化
【サンパウロ共同】治安が極度に悪化するハイチで12日、政権移行に向けた評議会が設立された。武装したギャングが首都ポルトープランスの8割を支配する異常事態になっているが、政治の安定や治安改善を目指し新首相や内閣の人選が進められる見通し。AP通信などが報じた。 3月11日、ハイチも所属するカリブ海諸国の地域共同体「カリブ共同体」(カリコム)は緊急会合を開き、暫定政権の樹立や選挙実施に向けた対応を協議する評議会の設置を決定。アンリ首相は同日、追い込まれる形で辞意を表明した。 評議会はすぐに設置されるとの見通しもあったが、ギャングによる候補者への脅迫、政党間の意見不一致などで人選が進まなかった。