子どものテスト「糸をくくる」は関西弁なので不正解。関西人が全国共通語と間違いやすい10選
SNSやテレビなどで、全国に広まっている関西弁。 2023年のノミネートには含まれませんでしたが、2022年には「知らんけど」が新語・流行語大賞の候補に選出されて話題になりました。 【関西弁】くくる・こしょばい・三角座りなど、全国共通と勘違いしやすいことば(学校編) そんな関西弁のフレーズのなかには日常的に使用するため、関西人自身も知らず識らずのうちに全国共通と思い込んでいるものもあるのだとか。 子どもが全国規模のテストを受けたとき、「糸を結ぶ」と書くべきところを「糸をくくる」と書いて、×をもらったというエピソードも。 そこで今回は、学校でよく使う関西人が全国共通語と間違いやすい関西弁をピックアップ! 学校と関連付けて関西の教育費事情についても紹介しているので、ぜひ最後まで読んでみてください。 ※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
関西人が全国共通語と間違いやすい関西弁10選【学校編】
学校で友達や先生と話している言葉のなかには、その地域ならではの言い回しが含まれていることがよくあります。 本記事では、関西圏で耳にする全国共通語と間違いやすい関西弁を10個紹介します。 ●関西弁1. くくる 共通語でいう「結ぶ」や「しばる」を、関西弁では「くくる」と言うことがあります。 服装検査で「髪の毛をくくるように」と先生から指導されたり、掃除の時間に「段ボール紐でくくっとこか」と友達と話したりと、日常的に使っているフレーズと言えます。 筆者の小学生の子どもは、全国テストで「糸を結ぶ」と書くべきところを、「糸をくくる」と書いてしまい、不正解になってしまいました。 ●関西弁2. なおす 「なおす」は、共通語だと「片付ける」といった意味の関西弁です。 「調べ学習で使った本をなおしとくように」のように、学校でもよく耳にします。 関西以外だと「なおす」は「修理する」と受け取られることもあるため、うまく意味が通じなくて関西弁だと気づいた人もいるそうですよ。 反対に、東京でよく使われる「片す」は関西で馴染みがないこともあります。 ●関西弁3. いっちゃん 「いっちゃん」は、共通語で言う「一番」という意味の関西弁です。 関西人全員が使っているわけではありませんが、友達との会話で「今日いっちゃん始めに学校来てん」のように、カジュアルなニュアンスで使用します。 ●関西弁4. こしょばい・こそばい 友人とじゃれ合うときに使うことがある「くすぐったい」は、関西弁だと「こしょばい」「こそばい」と言うことがあります。 ムズムズする感覚を表現する「こそばゆい」が変形し、「こしょばい」「こそばい」になったと考えられています。 ●関西弁5. ちょける 関西圏を中心に、共通語の「ふざける」「おどける」を、「ちょける」と言う場面も。 比較的カジュアルなニュアンスの言葉で、友人との会話で使用することがあります。 ●関西弁6. ほる・ほかす 共通語で言う「捨てる」を、関西人は「ほる」「ほかす」と言うことがあります。 関西圏以外だと「ほる」は「放置する」というニュアンスで受け取られることもあり、捨てておいて欲しかったものを放置されていたことがきっかけで方言だと気づく関西人もいるようですよ。 ●関西弁7. 三角座り 体育の授業や全校集会では、膝を折りたたんで座ることがありますよね。 「体育座り」と呼ぶ地域もありますが、関西では「三角座り」と言う地方が多いです。 横から見ると足の形が三角形に見えることから、「三角座り」と呼ばれているようです。 ●関西弁8. 押しピン 「押しピン」は、ポスターや連絡事項を掲示するときに使う「画鋲」を指す関西弁です。 同じ関西圏でも、指で押すところがねじ回しのような形のものを「押しピン」、金色の小さな円盤が付いているものを「画鋲」と使い分けている人もいますよ。 ●関西弁9. ~はる 「~はる」は、「~する」の尊敬語として使われる関西弁です。 「さっき先生が呼んではったで」「先輩がこの練習メニューしとくよう言うてはった」など、学生から先生へ、後輩から先輩へ使うことがあります。 ●関西弁10. ちゃうねん 「ちゃうねん」は、友達との会話のさまざまな場面で登場する関西弁です。 「違うよ」と否定する意味だけでなく、話を切り替えるフレーズとして使うこともあります。 関西圏以外の人のなかには、なぜいきなり否定する言葉が出てくるのか不思議に感じる人もいるそうですよ。