佐藤勝利、コロナ禍で約4年延期の主演舞台が開幕「その日を待ち望んでいた」
4人組グループ・Sexy Zoneの佐藤勝利が9日、東京・PARCO劇場で上演される舞台『モンスター・コールズ』初日前会見に登壇した。 【プレスコール写真】怪しげな雰囲気…宙吊りになる佐藤勝利 原作は『混沌(カオス)の叫び』三部作で知られるアメリカの作家パトリック・ネスが、シヴォーン・ダウドの遺したメモに自由な発想で肉付けして書いた挿絵(絵:ジム・ケイ)付きの小説。英国でも最も権威ある児童文学賞を受賞するなど、高い評価を受けベストセラーとなり、2016年には映画化もされた作品が日本初演を迎える。 会見には、孤独と絶望に苛(さいな)まれる13歳の少年・コナーを演じる佐藤と、コナーの家に現れる謎めいたモンスター役の山内圭哉、演出を務めるサリークックソン、原作のパトリックも登壇。 コロナ禍で延期になった今作について佐藤は「約4年経ちました。制作が決まってからコロナがあり、イギリスのチームが来れないとなりまして、いつできるのかなと、その日を待ち望んでいた」と胸を踊らせ「やっと稽古(けいこ)に入ることができて僕たちとしても違いを感じながら。その違いがおもしろさでしたし、すごくたくさんのことを学びながらチャレンジングなことをさせていただいている」と充実感をみせる。 稽古では「1番違いを感じたのは、スタッフみなさんのアーティスト性を重要視している。一緒につくるのが楽しかったですし、なかなか計画どおりにいかないことも多かったと思うんですけどそれだけではない。舞台というのは芸術のひとつなんだと感じ取れました。僕もアートの一部となれるように一生懸命、コナーという役を演じられたら」と掲げた。 一方、上半身裸の“モンスター”の扮装のまま現れた山内は「罰ゲームかと思いました」とぼやくと佐藤は「モンスターの役ですから」と苦笑。劇中ではエアリアルという宙吊りのアクションにも挑戦しており「フィジカル的にはなかなかやな、と。エアリアルのお稽古も非常に丁寧に、なるほどと思ったんですけど日本では根性論になる。できないことは毎日やろう、みたいな。日にちを開けて能が整理されるのを待ってくれる。そういう稽古がなじみやすかったですし、最初は不安なんですけど合点がいく。不安なくきょうまできました」と山内もチームに手応えを感じていた。