父娘タッグで海外初V 沢上光裕さん、りんかさん ダンス国際大会
9月にマレーシアで開かれたダンスの国際大会「RENTAK KAKIES」。2人一組となって相手チームと技を競う「ヒップホップ2V2」部門で、八戸市のダンススタジオ「ONE MOVE」代表の沢上光裕さん(45)と、長女でインストラクターのりんかさん(25)が頂点に立った。互いに世界を股にかけるダンサーで、これまでも父娘タッグで大会に挑んだことはあるが、海外での優勝は初めて。2人は「うれしさもあるが、これを機にさらに高みを目指したい」と飛躍を誓う。 光裕さんは18歳のころ、テレビで見たストリートダンスに心奪われ、独学で練習。2007年にスタジオを設立し、ダンサーとして腕を磨く傍ら、後進の育成にも力を入れる。父の影響で4歳からダンスを始めたりんかさんは、各国の大会に参戦しては上位入賞。ダンス界で広く知られる存在となっている。 大会には2人とも審査員として招かれたが、主催者から打診され出場。事前の準備をしていなかったが、積み上げてきた高い技術で、各国のダンサーが集結する予選を難なく突破した。 16チームで争う決勝トーナメントでは、1人ずつか、2人同時にダンスを披露することができ、2人はその場で次々と変わる曲に合わせ、最高のパフォーマンスを披露した。 他部門の審査もこなしながらの出場となったが、光裕さんは「ジャッジでは気を張っていたが、ダンスはリラックスして臨めたのが良かったのかも」と勝因を語る。りんかさんは「出るからには負けられないという思いもあった。親子で優勝なんて世界でもあまりないんじゃないかな」とほほ笑んだ。 また、りんかさんは7月に米ニューヨークで開かれた国際大会「Step Ya Game Up」に出場し準優勝。昨年は光裕さんも同じ成績を収めており、2人は「来年は一緒に決勝で戦えたら面白いね」と、今度はライバルとして大舞台での対決に胸を躍らせていた。
デーリー東北新聞社