ロンドン金融界の求人数、第4四半期は4年半ぶり低水準=人材会社
[ロンドン 13日 ロイター] - 人材紹介会社モーガン・マッキンリーが13日発表したデータによると、ロンドンの金融部門の2024年第4・四半期の求人数は3664件と前期比約20%落ち込み、2020年6月以来の低水準となった。 前年同期比では12%減。24年通年では前年比28%減少した。 モーガン・マッキンリーのディレクター、マーク・アストベリー氏は、「この厳しい数字は、景気の変動、地政学的な不確実性、戦略の見直し、技術的破壊の急速なペースなど、山積する課題に取り組んでいる業界の悲痛な姿を描き出している」と分析した。 同氏は、リーブス財務相が公共支出を支えるための増税を発表する「かなり前から」採用は減速し始めていたと指摘。 主な原因として株式上場先としてのロンドンの魅力が低下していることを挙げ、「政府が本気で成長復活を目指すのであれば、ロンドン証券取引所の魅力を回復させ、資本逃避の流れを止めることが緊急の優先課題だ」と述べた。