お悩み：登園しても、子どもが泣いて離れなくて困っています

このお悩みに答えてくれるのは…… 現役保育士・てぃ先生。 回答：あっさりorじっくり。お別れのルーティンを崩さなければOK ルーティンが崩れないのであればどんな対応でもいいというのが僕の個人的な意見です。というのも、日によって親御さんの対応が違うと、「昨日は長くそばにいてくれたのに、今日はどうして行っちゃうの？」と子どもが混乱してしまうことがあるからです。 昨日は朝20分付き合えたけど、今日は大事な会議があるからパッと園を出なきゃいけない......というご事情もあるのはよくわかります。でも、泣くことでパパママがいつまでも付き合ってくれた日があれば、毎日でも子どもが泣いて粘るのは当然です。だって、子どもはパパママが大好きなんですから。 毎朝20～30分付き合えるならそのルーティンでもいいのです。でも、現実問題お仕事で早く行かなければならない日も出てくるのではないでしょうか。お店にあるカプセルトイなどでもそうですが、ママはダメでもパパはやらせてくれるなら、お出かけしたときにはカプセルトイをやりたいと言ってゴネますよね。一度できたという経験があるから、子どもはいつまでもあがいてしまうのです。 こうすると決めたら、パパママの間でも連携をとり、一貫性を持って対応したほうが、子どもにとってわかりやすいです。親と離れたくなくて大泣きしている子でも、5分10分経てばケロッとして遊びに夢中になっていることがほとんどです。 そんな姿を見ていると、ハイタッチをして 「行ってくるね！」くらいのほうが、大人も子どももラクかもしれないなと思います。

今回紹介したのはこちら 保育園一年生／サンマーク出版

てぃ先生 現役保育士、育児アドバイザー。子育ての楽しさやお悩み解決法を発信するSNSは世の親から圧倒的な支持を集め、総フォロワー数は170万人を超える。全国での講演は年間50回以上。最近ではTV番組に出演したり、他園で保育内容へのアドバイスを行う「顧問保育士」を務めるなど、保育士の活躍分野を広げる取り組みにも積極的に参加している。名前の読み方は「T」先生。