粉飾「282億円倒産」ベアリング商社「堀正工業」社長の「愛人8人」お手当と「柿沢未途」接待
堀雅晴社長(「NEWS TOKYO」より)
疑う余地なく、過去に例を見ないほどあこぎな粉飾である。東京・品川に本社を構える、1933年創業の老舗ベアリング商社「堀正工業」。 突如として、昨夏、その倒産劇が演じられた。引き金となったのは企業信用調査会社「東京経済」の会員向けニュースレター(2023年5月23日付)だった。 そこで、 〈東証プライム上場でベアリング大手一角のNTN(株)の代理店として長年にわたり堅調な業績を維持しているが、ここへきて取引関係者が財務面に懸念を指摘するなど今後の資金繰りに一抹の不安が残る〉 などと指摘された。挙げ句、化けの皮が剥がれそうになった堀雅晴社長(68)は都内の弁護士事務所に駆け込むとともに身を隠した。ほどなく、弁護士事務所から取引金融機関に債務整理の受任通知が届いた。さらに、計2億8000万円超の手形の不渡りを立て続けに起こし、銀行取引停止処分に。いよいよ行き詰まった堀正工業は7月24日、東京地裁から破産手続開始決定を受けるはめに陥ったのだ。負債総額は282億円。 (カネに振り回される人々のドラマを描く「週刊新潮」の連載コラム「MONEY」より)
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「週刊新潮」2024年2月8日号「MONEY」欄掲載