熱戦する選手ら＝南房総

第35回小野派一刀流流祖忠明旗争奪関東小学生剣道大会が、南房総市の富浦体育館で開催された。小学生剣士による団体戦で、千葉県内から56チームが参加。熱戦が繰り広げられた結果、上の台剣友会（千葉市）が優勝した。 同市と同市教育委員会が主催、大会実行委員会が主管、県剣道連盟や同市スポーツ協会、安房、館山、長狭の各剣道連盟が後援。 丸山地区の出身で、小野派一刀流の流祖である小野次郎右衛門忠明を後世に伝え、剣道を通して青少年の健全育成を図ろうと、旧丸山町時代から続けられている。 通常は県内外から多くのチームを迎えて行っているが、感染症対策のため県内のチームのみで、無観客で行った。 開会式では、富浦剣道スポーツ少年団の岩﨑小乃芽選手と岩田悠加選手が選手宣誓。式後には、小野派一刀流18代宗家の矢吹裕二氏や3人の門人による演武が披露され、選手らが鬼ごて打ちも体験した。 大会は、56チームが予選リーグを行い、上位19チームが決勝トーナメントを展開。選手らは掛け声を響かせながら熱戦した。安房勢では、中西養心館（館山市）と安房鋸南剣友会（鋸南町）が決勝トーナメント進出を果たした。 上位と優秀選手は次のとおり。＝敬称略 ▽優勝＝上の台剣友会（千葉市） ▽準優勝＝鬼高剣友会（市川市） ▽3位＝剣道海ノ風（山武市）茂原武道館（茂原市） ▽敢闘賞（ベスト8）＝千葉南武館（千葉市）野間会（富津市）習志野武道館（船橋市）周南剣道スポーツ少年団 （君津市） ▽優秀選手＝吉田実音（上の台剣友会）米澤慎太郎（同）古田茉桜（鬼高剣友会）谷田部ももか（剣道海ノ風）松本紗矢佳（茂原武道館）