製造販売禁止! 「特供酒」に対する厳格な監督管理が再び 中国
【CNS】中国市場監督管理総局は7日、『特供酒の製造販売禁止に関する公告(意見募集稿)(以下、『意見募集稿』という)』を発表した。この『意見募集稿』では、党政機関や軍隊向けに「特供(特別供給)」「専供(専門供給)」「内供(内部供給)」といった表示を含む酒類商品の生産、販売、経営に関連する広告や商業宣伝活動に「禁止命令」を出すことを提案している。 「市場がまだ規範化されていなかった初期には、『特供酒』は酒造業界において確かに大量に存在しており、多くの企業が特供や専供製品に対する人びとの好奇心を利用し、特別な専門販売製品を開発していた」と、白酒業界のアナリスト、知趣コンサルティングのゼネラルマネージャー、蔡学飛(Cai Xuefei)氏は述べている。 かつて「特供酒」の希少性や高い価値が市場に新たな消費需要をもたらしていたが、それが後に模倣品の基盤となった。現在では、「特供酒」と「専供酒」は、低品質の白酒を詰めてブレンドする暴利のビジネスになっている。 「特供」「専供」「内供」といった模倣品・粗悪品の酒は、党政機関や軍隊のイメージを損ねるだけでなく、オンラインおよび実店舗の市場秩序を混乱させるもので、消費者を欺く行為だ。 蔡氏によると、「特供酒」が禁止されてもなお市場に存在する理由は、表面的には消費者が安価な商品を求め、見栄を張りたいという心理のように見えるが、実際には酒類の品質の教育が遅れており、酒類商品の販売に関する監督法規に抜け穴があり、多くの未開拓市場が残されていることにあり、これが、不法行為者に悪用されることとなった。 「特供酒」の販売チャンネルは隠されており、追跡が困難なため、監督当局の取り締まりが難しく、産業チェーンが非常に成熟している上、一定の市場需要が確かに存在するため、「特供酒」の排除は非常に困難だ。 『意見募集稿』には、包装の外箱やボトル本体だけでなく、製品ラベルなどの付属物にも詳細な規定が設けられている。これにより、ミスの修正や漏れの補填が可能となり、より精密な要求に応え、関連製品の生産と販売の規範化を進め、グレーゾーンや不正行為の取り締まりを強化する。 蔡氏は、「全体として見ると、国内の法律や法規を絶えず更新し、酒造企業の啓蒙活動を強化し、消費者の酒類知識を向上させることで、消費者がより理性的な判断を下し、メーカーの製品サービスが充実するにつれ、『特供酒』の問題は抑えられることになるだろう」と述べている。(c)CNS/JCM/AFPBB News ※この記事は、CNS(China News Service)のニュースをJCMが日本語訳したものです。CNSは1952年に設立された中華人民共和国の国営通信社です。