<宮藤官九郎>「不適切にもほどがある!」制作時は「及び腰」だった 「こんなのやって大丈夫なのかな」
脚本家の宮藤官九郎さんが10月28日、東京都内で開催された「東京ドラマアウォード2024」の授賞式にVTRで登場した。今年1月期放送の連続ドラマ「不適切にもほどがある!」(TBS系)で脚本賞を受賞した宮藤さんは、「いろいろな人から攻めた内容とか、現代を斬っていると言われてはいるんですけど、作品を作っているときは割と及び腰でした」と振り返った。 【写真特集】「東京ドラマアウォード」司会を務める三谷幸喜&有働由美子 豪華受賞者の集合ショットも
宮藤さんは「こんなのやって大丈夫なのかな、本当にって。途中から完全に“業界もの”にもなってきているし、なかなか業界の人には評価してもらえないと思っていたんです」と明かし、「こうして賞をいただくことができて本当にうれしいです。僕らのチャレンジ精神を認めていただけたのかなと。これからもこの精神で、作品を作っていきたいと思います」と喜びを語った。
ドラマは、1986年(昭和61年)から2024年にタイムスリップしてしまったスパルタ系の中学体育教師、小川市郎(阿部サダヲさん)が、法令順守に縛られた令和の人々とぶつかりながら、独自の「人の道」を説いていくタイムトラベル・コメディー。「池袋ウエストゲートパーク」「木更津キャッツアイ」「タイガー&ドラゴン」など数々の話題作を生み出してきた宮藤さんと、TBSの磯山晶プロデューサーが再びタッグを組んで制作した。
「東京ドラマアウォード」は、「世界に見せたい日本のドラマ」をコンセプトに、「作品の質」「市場性」「商業性」にスポットを当て、優れたテレビドラマを表彰する賞で、今年で17回目。
作品賞「連続ドラマ部門」のグランプリに、堺雅人さん主演で2023年7月期に放送された「VIVANT」(TBS系)が選出。主演男優賞には「デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士」(NHK)で草なぎ剛さん、主演女優賞には「燕は戻ってこない」(NHK)で石橋静河さん、助演男優賞には「アンメット ある脳外科医の日記」(関西テレビ)で若葉竜也さん、助演女優賞には「燕は戻ってこない」で内田有紀さん、演出賞には「不適切にもほどがある!」で金子文紀さんがそれぞれ選出された。