阪神・岡田監督「3連敗はあかん」開幕から2戦連続零敗、セ史上ワーストタイ 連日の先制機で痛恨併殺「そら(流れ)変わるよ」
「巨人5-0阪神」(30日、東京ドーム) 阪神が開幕から2試合連続で完封負けを喫した。巨人相手に限れば史上初の屈辱で、開幕から18イニング連続無得点はセ・リーグ史上ワーストタイ。四回1死一、三塁ではセーフティースクイズ失敗と走塁ミスが重なるなど歯車がかみ合わない。岡田彰布監督(66)は「3連敗はあかん」と選手の奮起を期待した。 【写真】やられた阪神 岡本和に続き2者連続弾の巨人・坂本、どや顔がすぎる 本塁が遠い。開幕から2試合連続完封負けは1988年以来36年ぶり。巨人相手に限れば史上初の屈辱となった。開幕から18イニング連続無得点はリーグワーストに並んだ。2試合を終えて12球団で唯一の無得点。岡田監督はもどかしそうに声を絞り出した。 「点取らなあかんわな。全然入らへんもんな、入りそうにないもんな。ヒット出んやんか。つなぐだけじゃ点入らへんからな。ある程度、もっとヒット出んと」 得点圏に走者を進めながら本塁を踏めない。象徴的な場面が四回だった。大山、佐藤輝の連打でつくった無死一、三塁の先制機でノイジーが見逃し三振。前に転がすことすらできなかった。1死となって坂本が初球にセーフティースクイズを試みたが、一塁線への小フライとなり、打球を見ずにスタートを切っていた三走・大山は帰塁できず、痛恨の併殺で無得点に終わった。 坂本は「僕の失敗なので。決めていたら点が入っていた。しっかり練習します」と責任を背負い込んだが、岡田監督は「セーフティースクイズやから戻る。いったらあかんやんか。スクイズちゃうんやから。スタートを切るんちゃうんやから」と大山の判断に疑問を投げかけた。 絶好機を逃して相手に流れを渡す展開は、梶谷の好守に得点を阻まれた開幕戦から2試合続いた。「そら(流れが)変わるよ。昨日もそうやんか。昨日、今日とな」。勝負の綾(あや)を心得ているからこそ、歯がゆさが一層増しているようだった。 先頭のノイジーが中越え二塁打で出塁した七回も梅野、原口、糸原と3連続で代打を送り出したが最後は2死一、三塁から近本が右飛に倒れた。 巨人との開幕カードは2018年の第2戦から7連敗となった。「もっと塁をにぎわして後ろに(つなぐ)とかな。そういうのがないやんか」と打線の奮起を促した。一つのきっかけで流れが変わることがある。まずは最初の白星を手にしたい。「3連敗はあかんよなあ」。王者としての反骨心に期待を寄せた。