バルセロナに劇的勝利のアトレティコ、シメオネ「点が決まらなければバルサのエネルギーはなくなっていく。私たちは速攻の機会を待ったんだ」
21日のラ・リーガ第18節、アトレティコ・マドリーはアウェーでのバルセロナ戦に2-1で勝利した。ディエゴ・シメオネ監督は、終始攻勢に遭いながらも、2回の速攻で試合を物にしたことへの満足感を表している。 【動画】バルサ打ち破る、スルロット劇的決勝弾! 勝ち点38で並んでいた首位バルセロナとの頂上対決に臨んだアトレティコ。立ち上がりからバルセロナの攻勢を受けて、30分にはペドリの先制を許したものの、60分にMFロドリゴ・デ・ポール、96分にFWアレクサンデル・スルロットが速攻からゴールを決めてスコアをひっくり返した。アトレティコは勝ち点を41に伸ばして、ラ・リーガ首位で年内を終えている。 シメオネ監督は試合後、次のような感想を述べている。 「とても満足している。手にした結果、チームとして見せた努力、苦しみながらも守り続けた姿にね。バルサのゴールが決まるまでは、彼らの方が圧倒的に優れていた。しかしその後、彼らのエネルギーが失われていくと気づいたんだ」 「後半はより均衡して、その後に私たちが必死に抵抗するフェーズが訪れた。選手交代が私たちに力を与えたし、カウンターから何かが起こることを待ったよ。するとモリーナの素晴らしいクロスから、スルロットがあのゴラッソを決めたんだ。しかしバルセロナも、もう少し何かに値しただろう」 「相手は攻勢が凄まじいが多くのエネルギーを消費する。それなのにゴールが決まらなければ、また違う状況が生まれることになるわけだ。試合終了間際、私たちはそこ突いたんだよ」 アトレティコの極端な堅守速攻ぶりには批判もあるが、同指揮官はどのように受け止めているのだろうか。 「すべて理解しようと思っている。何も問題はないし、私はどんな記者に対しても敬意を払う。記者は今見ているものについて意見を言うほかないんだ」 シメオネ監督はその一方で、スーパーサブとして活躍するスルロットについても言及。ノルウェー代表FWは8試合連続で後半途中から出場し、5ゴールを決めている。 「彼は冷めた人間だ。ゴラッソを決めても、“ゴール”とボソッとつぶやくだけなんだよ(笑)」 「私たちは3~4週間前に彼と話し合い、そこで自分の考え(スーパーサブとしての起用)を伝えさせてもらった。もしそうすることに気づかなかったら、6カ月を無駄にしていたはずだ。彼はその役割を見事に解釈して、20分、30分、40分間で凄まじいプレーを見せる。私たちを勝利に導いてくれたね」