「金利上昇は非常にプラス」"地銀の雄"に吹く市場の追い風
小野寺伸夫(おのでら・のぶお)/コンコルディア・フィナンシャルグループ取締役、横浜銀行代表取締役常務執行役員。1971年生まれ。1995年横浜銀行入行。溝口支店長、総合企画部長などを経て2022年から現職。グループの経営企画やサステナビリティ推進を担当(撮影:尾形文繁)
地方銀行界で「IRのお手本」とされる銀行がある。地銀最大手の横浜銀行を中核とするコンコルディア・フィナンシャルグループ(7186)だ。5月の決算説明会で、それまで会社プロフィールや決算概要の解説にとどまっていた内容をガラリと変えた。PBR(株価純資産倍率)やROE(自己資本利益率)の向上策を真っ先に掲げ、ほかの地銀やアナリストを驚かせた。足元では日本銀行の金融緩和政策に修正観測が浮上し、銀行経営に追い風が吹いている。金利上昇への期待や注力分野であるストラクチャードファイナンス(仕組み融資)への取り組み姿勢、さらに6月に買収した神奈川銀の成長戦略など、コンコルディアFGの小野寺伸夫取締役に聞いた。(コンコルディアFGとライバル企業の 業績、財務指標の比較はこちら です)――9月に入って株価が700円台に乗りました。上場来高値(2018年1月、740円)までもうすぐです。
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一井 純